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【感想】『しるされしアイ/たなと先生』―傷跡の宿る、2人の約束の証―

しるされしアイ【おまけ付きRenta!限定版】

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今度こそダチとしてなら近くにいてもいいって――

いくつかBLを仕入れたの。

6作品くらいかしら。

凄く凄く女性の目線が突き刺さったわ。

でもアタシも、こう見えてプロのBLハンターよ。

 

G級ハンター舐めんじゃないわよ。

 
   |ヘビィ|   バチュィィン!
   ( ゜д゜)、     
  ュ=tU佼ヌヲ=━┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐┌(┌^o^)┐
   |    |      
   し―-J

 

 

今日もサッと手にとって少年漫画コーナーに縮地してから詳細を確かめたわ。

うーん、日本は平和ね。

 

基本的にアタシは電子書籍派なんだけど、電子書籍のランキングとか結構固定的なのよね。新しい情報を得るために本屋に行ったんだけど・・・・

 

中々ビビっとくるものがない・・・。

 

まあちょっと妥協してもいいか・・・とフラフラしているうちにこの作品を見つけたわ。

 

「しるされしアイ」

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速攻買ったわ!勿論電子書籍で!頂きます!

たなと先生。初めて拝見させて頂く作家さんだわ。

ちょっと経歴を調べさせて頂いたけど、数冊既に出版されている方で

「ヤンキー」「バイオレンス」という設定を得意とされている方みたいね。

そしてこの漫画にもそのコンセプトは活かされているみたい。

 

 

 

うーん・・・「ヤンキー」ねえ・・・

アタシちょっと苦手なのよねえ・・・。

ヤンキー自体は好きなんだけど、やさぐれていた男目線で言わせて頂くと

 

「は?どこが?」

 

ってなっちゃうのよね。設定だけがというか、見かけ倒しというか・・・。

肩透かし所・違和感バリバリに感じちゃうのよね。

 

今回の作品もビビッとくるものはあったのだけれど、一抹の不安を覚えてはいたの。

解説していくわね。

 

あらすじ

俺の好きな子、
恥ずかしがり屋の
ヤンキーくん。

「言ったじゃん、好きって!
付き合ってよ」

ウザめの世話焼き×恥ずかしがり屋のツンデレヤンキー

ミナミは中学三年の時、同級生の桜田亮に告白した。
懐かない猫のような、ツンとしたヤンキーの桜田に。
信じられない顔で凝視されて以来、何の返事もない桜田に、ミナミはモヤモヤ悩む日々。
しかし高校入学の春、桜田は唐突に「なあ、まだ俺のこと好きなの?」と言い出し、二人の恋は動き出す。
ケンカまみれだったヤンキーの桜田には、キスもその先も恥ずかしくてたまらなくて――。

中学・高校・大学・社会人…と、年月と共に育つ恋心を描いた、悩み恥ずかし青春ラブ!

 

そうなのよ。

1巻だけで、それも他の短編も含むからページ数は多くはない中で、砂時計*1ばりに長い年月を描いているのよ。

これって凄いわ、良くぞここまでの長い年月を描ききったわねと賞賛するわ。

 

もちろんそのデメリットもあって、あらすじだけ見ると、比較的底は浅く、爽やかに進んでいくような青春漫画のように思えるけど結構その通りなのよ。

 

ちょっと切り取ってしまっている部分はあるの。シーン意外の部分はね。

季節進むのはやくね!?っていう。

そのためストーリーの進行は浅めと言わざる得ないわ。

けれどキャラクターの掘り下げが深いから、爽やかだけれどもちゃんと深く見ごたえのある構成になっていて、メリハリが凄く効いてるの。

 

物事が動いた瞬間、揺れる感情。ここはしっかりと押さえているから、言い方を変えると無駄が全くないということになるわ。故に違和感もない。

アタシのキャリアの中では、こういうのって初めての作品ね。

 

登場人物

ミナミ ユウヤ (表紙右)×攻め

事なかれ主義の博愛主義者。

人の役に立ちたいという奉仕の心が強い。

そのため、物語を大きく揺るがす事件に巻き込まれてしまう。

 

桜田 亮(表紙左)×受け

複雑な家庭の事情を持ち、感情の起伏に乏しい校内でも名の知られているヤンキー。

コミュニケーションは常時受身。

自分の気持ちを素直に出すことができず、また顔にも出さない。

 

こんなところかしら。

ミナミユウヤは何で漢字じゃないのかっていうと、作中に苗字は漢字で出てこないのよ。

 

感想

正直ね、表紙にビビッとくるものはあったの。

でも扉絵、挿絵を見た瞬間

「・・・絵柄古くねえ・・・!?」

「うーん・・・やっぱり間違えたかしら・・・」

って思っちゃったわ。

 

でもBLにとって大事なのはストーリーとキャラクター。

そう言い聞かせて読み進めて言ったんだけれども・・・・

 

今目の前に読む前のアタシが居たらこうしてるわね

 

 

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中身の絵柄も素敵でした!!

ヤンキー設定もちゃんと生きてます!!

 

 

アタシが特に素晴らしいと感じた点は表情の豊かさと心理描写ね。

これがバンバン伝わってくるのよ。

こういう点においてきっと亮君の扱いは困ったと思うわ。

感情の起伏に乏しい子なのだから。

でもその前後の台詞回し、コマ割。

これで無表情でセリフがなくても、心の動きが伝わってくるの。

こういう技術、りぼん黄金期世代にはたまんないわね!

そしてもう1点お褒めさせて頂きたいのが、男同士の会話量がかなり多いんだけども(他のキャラクターも雑談に入ってくるため)たなと先生、男のこと、というよりは少年の事の理解度が半端なく高い!違和感が全くない・・・!!

もしかして男性の作家さんなのかしら・・と思ったほどよ。

 

見所としてはミナミが事件に巻き込まれて、目を開けるシーンの前後ね。

セリフで表す心の動き、描写で描く心の動き。

そうなのよ、こういう細かい所にも、2人の真反対の性格が活かされているのよね・・。御見それ致しました。

 

まとめ

これこそキャラクターが生きている、と賞賛すべき漫画よ。まじでおすすめ。

泣けるようなシーンはないの。でもね、ジーンと来るシーンがあるわ。

 

「バイオレンス」という分野が大丈夫なら(あまりそんなシーンはないんだけども念のため)、この作品はどの層の方にもオススメできるわ。

昔少女漫画が好きだった方で、今青年誌読まれている方なんかはまさにドンピシャなはず。

 

ただ、ミナミはストーリーの展開で怪我を負ってしまうのだけれど、その部分が所々クローズアップされて伏線か・・?と臭わせておきながら何事もなかったのだけ拍子抜けかしら。心理描写だとしても言葉で語るミナミのポジションを考えると、ちょっと読者には伝わりにくいんじゃないかしら・・・。

もうちょっと欲しかったわ、何かしらの展開が。

 

そうそう、ついでに言わせて貰うと、一度全てを読んでから表紙を見返してみて頂戴。

どの当たりを切り取ったシーンで、どんな意味を込めてこのタイトルにしたのかが分かるから。こういう演出大好きよ、たなと先生。

アタシもこんな恋愛したあああああいいいいいい!!

彼氏、コンビニに売ってないかしら。

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*1:とある有名な少女漫画、泣けるわよ