ホモがBL漫画を斬るわよ!

独特の視点でBL漫画の感想を述べていく唯一無二のレビューコンテンツ

【感想】『どうしても触れたくない/ヨネダコウ先生』過去を乗り越える一歩を踏み出す事の難しさ―

どうしても触れたくない

どうしても触れたくない

こんにちわ。

天気もいいのに今日も社畜よ。

転職しようかしら。

 

今日のBL漫画はヨネダコウ先生の処女作

 

「どうしても触れたくない」

を頂いていくわね。

 

今では誰もが知っている超有名作よ。

映画化もされたわ。アタシは見てないけど・・・・。

ちなみにこの映画のDVDには付録として、ヨネダコウ先生描き下ろしのこの漫画のちょっとした続きが収録されているの。

これは欲しいわね。

 

 

アタシにとって、この作品は本屋で購入したBL漫画1作目ね。

「シュガーミルク」でBL漫画に興味が湧いたくらいの時よ。

あくまで間違って入ってしまいましたテヘペロ☆みたいな体でBLコーナーをウロウロしていた時期ね。

まだまだ甘ちゃんだったのよ、この時は・・・。

恥ずかしすぎて自分を滅したい・・滅したい・・滅したい・・・!!

 

そんな中、この作品を見つけたの。

絵が好みだったのもあるんだけど、なんか表紙にメッセージ性を感じたのよ。

見た瞬間

f:id:hyo-ta:20160413153517p:plain

 

f:id:hyo-ta:20160413153538p:plain

 

 

f:id:hyo-ta:20160428223352p:plain

またしてもこんな展開だったわね。

でもこの時代は電子書籍ってもの知らなかったから レジに直行したわね。この本だけを持って。

恥ずかしさとか躊躇いとか感じなかったわ。

だけれども、買うときにレジのお姉さんの手が震えていたのを見て我に返ったわ。

 

 

そりゃそうよね。アタシみたいなヤンキー顔で、コノ野郎系な兄ちゃんがどうみてもBL漫画にしか見えない本持ってきたんだもの。

きっと度肝抜かれたわよね。

 

 

ごめんなコノ野郎!!

いいじゃない!

この本はアタシの中に潜む揺れる乙女心って奴を刺激したのよ!

初めての直感だったの!

f:id:hyo-ta:20160417121031p:plain

 

っていうクソスキルが初めて発動したのよ!

 

 

 

 

 

この作品は本当に大人のお話よね。

とってもトレンディ。

それでいてアタシにはとても身近なお話に感じたわ。

物語が深いんじゃないのよ。

人と人との結びつきの深さとそれを形作るための葛藤や努力を描いているの。

これは人として当然通っていく道ではあるけれども、描くって本当に難しいと思うわ。

それを切り取って散りばめてるんじゃなくって1つのドラマに仕上げているの。

 

そしてとしての苦悩も描いているわ。

これは本当に共感したわ。同じGEIとしてね。

残酷なのよね。でもどうしようもないのよ。

世間の目からGEIが取れる手段は2つしかないの。

戦うか、守るか。

逃げる事は許されないのよ。

だから苦悩するのよね。

 

ちょっと良い事言った所であらすじに行こうかしら。

あらすじ

新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。それが、新しい上司・外川との出会いだった。無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩踏み出せずにいる。一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない・・・不器用な想いの行方は?

 

 

とまあこんな感じなのよ。

素直になれない・不器用な想いって言葉で言ってしまうと有り触れててちゃっちい感じするかもしれないけど、この感情が重要なのよね。

だからこそ、一歩がどうしても踏み切れない・・・。ここに物語の全てがかかっているわ。

この素直になれないのにもそれ相応の理由があるのよね・・・。

登場人物

どうしても触れたくない

 

嶋(表紙右)

過去の人間関係のトラウマで、人に対し臆病になってしまっている部分がある。

口数が少なく基本的に受け身。

自虐的な面もあり、物事を悪い方へ考えてしまう。

外川(表紙左)

嶋の上司にあたる人でマイペースで能天気に見えるがしっかり屋。

行き当たりばったりのように見えるが考えて行動するタイプ。

ネガティブな嶋を気にしている。

 

 

こんな感じかしらね。

基本的に2人は対照的な人物よ。

2人共、過去に事件を体験しているのだけれども、その事件に対して嶋は自分の歩みを止めている状態。逆に外川は前に進んでいる状態って感じね。

性格ももちろん真反対。

じゃなかったらこんなドラマ生まれるわけないわな。

感想

本当に映画のような作品、カッコつけたような過剰な演出はないの。

とにかく人間臭くて一言一言が重く説得力があるのよね。

対照的なセリフでもどちらも共感できるのよ。

 

見どころは、エレベーターで外川が出ていき嶋はその場で立っているシーンね。

これこそを心理描写というんだなと思い知らされたわ。

エレベーターが開いて、光溢れる外の世界に外川は行き、暗いエレベーターの中で嶋が立ち尽くすんだけど、この光と影の描写がまさに2人の心理を示しているわ。

目の前に光が溢れた世界があって、そこに連れてってくれる人もいるのに、どうしても踏み出せないでいるっていう嶋の心理をああいう風に表現するなんて・・・・。

こういう部分を見てから改めて表紙を見ると、やっぱりヨネダコウ先生ってほんと凄い人なんだなあと思うわ。

初め見たとき嫌がっているようにしか見えなかったんだけど、一度読んでからもう一度見るとそうじゃないんだって分かるの。

この表紙にも同じ事が言えるんだけど、光と影の部分が対極化されているように見えないかしら・・・。

今のアタシには、この表紙は自分を打ち破る努力をしているようにしか見えないの。

 

単なるキャラクター萌えとか、感情移入とか、そんなんで終わらないわよこの作品。

色々と考えさせられる事があると思うわ。

まとめ

この漫画はどの層にもオススメできる漫画ね。いえ、むしろオススメするべき漫画なのよ。BLであり重厚なドラマを持った作品で、アタシ自身も色々と考えされられる作品でした。

f:id:hyo-ta:20160410143123p:plain

↓試し読み・レンタルはこちら(電子書籍)↓
どうしても触れたくない

どうしても触れたくない

どうしても触れたくない

[著]ヨネダコウ