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ホモがBL漫画を斬るわよ!

独特の視点でBL漫画の感想を述べていく唯一無二のレビューコンテンツ

【感想】『青春プレイバック/嶋二先生』甘い思い出が、ほろ苦くなる時―

青春プレイバック

青春プレイバック

 ・・じゃあ埋めてくれよ、その寂しさをお前が

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こんばんわ、氷太よ。

いよいよGWね・・・。

お休みの方は何か予定立てられたかしら?

お仕事の方にはかける言葉も見つからないわ。

ここからが本番だけど、とりあえず今日はお互い乗り切ったわね・・って感じね。

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今日のBL漫画は嶋二先生

「青春プレイバック」

を頂いていくわね!

これがもう青臭いんだけど爽やかでよろしおすな作品なのよねー・・!

嶋二先生の作品はこれが初めて。

「小さな恋のメロディ」を創作したベテランな作家さんね。

この作品はオムニバス形式の作品よ。

それも4つの作品が収録されているの。

なのでこの表題作も決して長いページ数を割いているわけではないわ。

これをお得に捉えるかどうかは人によるわね。

今回はあくまで、表題作に絞ってレビューをしていくわね。

あらすじ

高校時代の同窓会の便りが届いた。別に行きたいとも思わなかったが、幹事に気になる名前。安本寛治…昔の男の名だ。忘れた筈の土地、忘れた筈の名前、忘れた筈の恋心。10年ぶりに帰った地元で再会を果たした陽と寛治。閉ざされた旧校舎で、切ない青春時代の思い出が今、蘇る。同級生同士の胸を締め付けられる恋を描いた表題作他、リーマン・兄弟・幼稚園教論、4つのラブストーリーを綴った嶋ニのセンチメンタル・グラフィティ!

 

こんな感じの物語ね。

お話自体は実に王道。

だからこそ難しいのよね・・・。

こういうお話多いから、読者としても結構注文が多くなっちゃうと思うの。

お話の展開が読めちゃうし、感動的なシーンなんだろうけど

「またこういうセリフでこういう展開かよ・・・工夫してくれよ・・・」

ってなっちゃうのよね・・・。

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だからこういうお話ではキャラクターが本当に大事になってくると思うわ。

ちょっと見ていきましょうか

登場人物

青春プレイバック

 

春野陽(表紙右)

現在東京でリーマンしている。

故郷自体にはあまり想い入れがない。

高校時代から愛想は良くない。

過去は姫ちゃん属性 現在はツンウケ属性に進化してます

安本寛治(表紙左)

現在東京でカメラマンをしているが高校以来、陽と会った事はない。

常にニコニコとしている大らかな人。

積極的なタイプで高校時代から陽に関わろうとしていた。

やっぱ嫁にするならこういう奴だよなあオイ!!←自粛

 

アタシの個人的な感想を言わせてもらうならキャラクターや描写に関しては

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って感じね。

大体こういう物語の主人公ってこの陽のような性格の子多いのよね。

愛想がなくって、素直になれなくって、あまり上手に人に感情を伝えられないようなそんなタイプの子。

王道なキャラだから普通なんだけど嶋ニ先生描写がホント上手なのよ。

陽の内側にあるものが伝わってくるのよね。

寛治に関しては受身でもありながら積極的でもある個性のあるキャラクターかなと思ったわ。とにかく可愛い。

感想

空白の時間があってからの再会って設定はやっぱり普通だとしか言えないんだけど、徐々にフラッシュバックする物語の展開・それに伴う陽の変化の描き方はやっぱり素晴らしいと思うの。

そして見所は高校生の時の思い出を描いている部分。

たった数ページしかないの。

でもそれだけで2人の関係とか過程、どれだけ相手を思っていたかを完璧に描いているのよね。

物語全体として、短いお話だからこの部分でいかに2人の背景を知って感情移入できるかがこの作品を楽しめるかどうか分岐してくると思うわ。

だからちょっと惜しいわね・・・。

決して短いからとはいえ、変に急ぎ足になったりするわけではないし描くべき所は描いて終わるから満足はしているんだけど、もう少しお話を広げてこのお話のコンセプトでもある過去の思い出が実体を持っていくシーンを増やせればもっと読み応えのあるお話になっただろうなあ・・と思うわ。

 

そして・・・個人的に残念な部分が1つ。

ちょっとネタバレの会話になるわよ。

最後の方のシーンでの陽のセリフ

「・・・空いた十年間を埋めようと思ったけど無理だ」

「だから十年分以上のもんこれから作る」

「文句あるか」

って部分ね。

 

ここは違和感丸出し。

こういう結末に繋げようとしたって部分が見えて萎えちゃったわ・・。

たぶんこの後のデレのシーンを強調したかったんだろうけど・・・。

「文句あるか」じゃねーわよ。

ここのセリフ、高校時代と重ねて言えなかった言葉みたいなのを言って欲しかったわね・・。

これじゃ寛治と再会して変わる前の陽のまんまなんだもの。

アタシがドSっぽいキャラがダメだからかもしれないけどもね・・・。

まとめ

ドラマ性もあるし、アタシは感情移入できたから面白かったけど短いお話だから決め手に欠けるって印象もまた事実。

淡いお話だから、少女漫画のようなBLがお好きな方には向いてると思うわ。

キャラデザをお気に召したら買って損はないわよ

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青春プレイバック

青春プレイバック

青春プレイバック

[著]嶋二