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ホモがBL漫画を斬るわよ!

独特の視点でBL漫画の感想を述べていく唯一無二のレビューコンテンツ

【感想】『銀座ネオンパラダイス/ウノハナ先生』―時代に翻弄された純愛―

銀座ネオンパラダイス

銀座ネオンパラダイス

 いっそ待つことをやめられたらどんなに楽だったか――

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こんばんわ、氷太よ。

今日のBL漫画はウノハナ先生

「銀座ネオンパラダイス」

を頂いていくわ。

ウノハナ先生の作品はBL漫画には珍しい、ボクシングを題材とした

「犬と欠け月」

 

に続く、2作目のレビューになるわ。

そして今回は戦争のあった時代を背景とした恋愛模様を描いているの。

レトロモダンな情緒満載よ。

あらすじ

葵は出征以来、行方不明となっていた幼馴染の鷹彦と再会する。ワガママで女にだらしない、老舗の実家に勘当されたどうしようもない男。でも求心力があって憎めない、かつて一夜を共にした男ーー。止まっていた心が動き出す。だけど、転がり込んだ鷹彦は葵に触れようとせず…。本格昭和ロマン譚、堂々開幕!!

こんな感じね。

そうなのよ。

戦争が起こり、徴兵されてしまい離れ離れになるのよね。

ましてや幼い頃からずっと一緒に居た幼馴染がよ?

別れと再会、変わらない想いと変わっていこうとする想い。

そこらへんを丁寧に展開していくストーリーになってるわ。

登場人物

銀座ネオンパラダイス

 

葵(表紙左)

勤勉で真面目。

英語の勉強を欠かさず行っていたため、現在は通訳の仕事をしている。

戦場から戻らない幼馴染・鷹彦の帰りを諦めきれずに待ち続けている。

オレもこんな嫁がそろそろ欲しいです(切実 

鷹彦(表紙右)

お調子者でわがまま。

徴兵により、葵と離れ離れとなる。

帰国していたが、とある理由により葵には連絡を取れなかった。

オレは攻だがお前なら構わん、嫁にしてくれ(迫真

感想

完膚なきまでに良い。

戦争に振り回されてもがいた、2人の物語に釘付けになるわ。

扱っている題材がシリアスだからコメディ要素がほとんどないんだけど、だからこそ1つ1つのシーンに重みがあるしね。

戦前・戦中・戦後と物語が展開されていくんだけど、時代背景が見せかけだけじゃなくって灯火管制等、実際にあった制度を取り入れてなおかつ美しい描写に仕上げているの。

 

個人的な見所としては、葵の

「いっそ待つことをやめられたらどんなに楽だったか」

って部分。

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 キャラクター

重みのあるセリフが多いのが良かったわ。

対照的な性格でありながら、根本的な部分は似ているのよね。

2人共健気過ぎ・・・。

手紙を送り続けた葵と、返事を返すことのできない鷹彦。

そこに込められた想いがお互いめっちゃプラトニックなのよね。

この手紙っていうのが儚くって良いアクセントになってるわ。

こういうプラトニックな関係性って中々現代をテーマにしていると描くのは難しいわよねーきっと。

だってこんなんが来てみ?

 

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もはや多く語ることはない。安心と信頼のウノハナ先生だ。

語ってしまうと、時代背景を活かした情景描写が特筆。

例えば上記で挙げた灯火管制の際、真っ暗な銀座の街で月や星空だけがかつての銀座のネオンのように光っている中での2人のシーンなんか幻想的。

そしてなおかつ今回は浴衣姿に萌える事ができるぞ☆

発展

良い・・・凄く良いよお・・・!!

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臨場感は抜群にあったんだけど、ちょっと「犬と欠け月」に似た描写が多いかな~・・

満足度

オチだけちょっと、らしいっちゃらしい終わりだけど個人的にはもうちょっとロマンのある終わり方して欲しかったわね。

そこ以外は全部満足。

まとめ

ありがちな青春劇にちょっと飽き気味な人にオススメ。

本当の意味で「完成されている」BL作品を探している方。

是非オススメするわよ!

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銀座ネオンパラダイス

銀座ネオンパラダイス

銀座ネオンパラダイス

[著]ウノハナ