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ホモがBL漫画を斬るわよ!

独特の視点でBL漫画の感想を述べていく唯一無二のレビューコンテンツ

【感想】『雪村せんせいとケイくん/キヅナツキ先生』―人は恋に落ちてからその理由を探し出す―

雪村せんせいとケイくん

雪村せんせいとケイくん

この心のわだかまりは何だ――

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こんにちは、氷太よ。

今日はキヅナツキ先生の商業本デビュー作

「雪村せんせいとケイくん」

を頂いていくわね!

キヅナツキ先生の作品を扱うのはこれで2作目ね。

前回レビューしたのはクッソ名作だった「リンクス」

恋愛におけるほろ苦さ、切なさ、そして甘さ。

それらを各登場人物の繋がりを描く事によって演出した作品だったわね。

 

今回の作品は一体どんな物語なのか見ていきましょうか

あらすじ

「ウツクシイ」と評判の、雪村せんせい。

確かに、大変美しくてデキる男で……しかし、若干凶暴。

ケイは、そんな先生に冷たくあしらわれても、それすら糧に先生に迫りまくっていた(笑)。

次第に小出しに提供されていく、甘すぎる飴のような先生のデレに悶絶しながら、何やら元カレで周囲を固めて防御してくる――魅惑のヒトをオトすことができるのか! ?

こんな感じの物語ね。

設定としては教師と生徒のお話になっているわ。

そして猛進する男とツンデレさんの王道な組み合わせ。

それにしても甘すぎる飴のような先生のデレって・・・

「南原兼先生/子猫のワルツ」

帯のキャッチコピー

「きみのって・・・おいしい魔法のキャンディだね」

を彷彿とさせる言い回しですわね・・。

どこ舐めてんだよっていうね。

そして何味なんだよっていうね。

登場人物

雪村せんせいとケイくん

 

ケイくん(表紙右)

一途で健気な明るい大学生。

雪村先生の事が大好きで研究室に入り浸っている。

ちなみにノンケ。モテるため女性に不自由はしていない。

怒りの沸点どこにあるのか分からない・・若者って怖い

雪村先生(表紙左)

類まれな美貌を誇る大学の講師。

元々ホモなのかは謎。

ネコのような性格で、追われると逃げるタイプ。

感情の起伏が激しいようで乏しい不思議ちゃんキャラ枠

 

感想

やっぱりキヅナツキ先生の凄い所は感情の描き方だと思うわね。

瞬間的に迸る激流のような感情を描くのももちろん上手なんだけど、戸惑いだったりとか嫉妬だったりとか小さな感情の動きをも、読者に捉えさせる技術に長けているわね。

ストーリー自体は今作は平凡なの。よくある展開に進んでいくの。

ただそういった部分によって物語の奥の深さを作り上げていて、ドラマを生んでいると言っていいわね。

 

ただやっぱりデビュー作という事もあり、欠点も勿論あるのよ。

まず一番の欠点なのが、全体を通してコメディ要素があらゆる場面に散りばめられているんだけど、無理をしているというか、狙っているというか、薄ら寒い要素があるという事。

女性目線だと気にならないかもしれないけど、コミカルな会話のキャッチボールがぎこちなくってテンポが悪いの。

自然体じゃないのよね。

特にケイ君と店長との会話のやりとり。

 

そして雪村先生の性格に一貫性が見受けられない事。

恐らくこれは、ツンデレな雪村先生自身にも少なからずコメディ要素を担当させているが故にブレが生まれているように見受けられるわね。

そういうのも含めて性格なんだと言われれば描き方が悪いというしかない。

 

 

あとは、これは物語の後半になって雪村先生がケイ君の純愛を受け入れない理由が描かれるんだけど、その理由に正直アタシは

「・・・・え?それだけ?」

ってなっちゃったわね。

そんな事でこれだけ1人で悩んでたの?と。

それの何が悪いの?と。

何故その理由を問題視するのか全く描かれてないから、その丸投げ具合に拍子抜けしちゃったわね。

上記で挙げたように上手。

今回の作品の1番の功労者とも言える要素が絵にあるのは間違いないわ。

情景描写や感情の動きをここまで描く事ができたからこそ凡作に収まらない内容に仕上がっている。

発展

そういやなかったわね。

でも、全然それでも不自然じゃなかったわ。

結末を見届けて、脳内で妄想しましょう。

これ、ケイ君が受けだとしたらまた更にドラマが生まれるわね

まとめ

教師と生徒の関係性が好きな人には特にオススメ。

「リンクス」のような繊細な感情表現の描写を堪能したい人にもオススメできるわ。

ただこの作品が持っている基本設定自体は、内容が薄いと苦言しておくわ。

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[著]キヅナツキ

 

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