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【感想】『彼のバラ色の人生/秀良子先生』―中にある恐怖、外にある幸福―

彼のバラ色の人生

彼のバラ色の人生

ここで踏み止まらないと戻れなくなる――

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こんにちは、氷太よ。

今日は秀良子先生

『彼のバラ色の人生』

を頂いていくわね。

 

この漫画は「リンゴに蜂蜜」の続編漫画ね。

こちら。

時系列的に言うとこの「リンゴに蜂蜜」の方が後になるんだけど、

前半はどういった経緯で結びついたのか?

後半は後日談

といった内容になっているわ。

この『リンゴに蜂蜜』がねー・・・。

マジで現実のホモを描写したような悩みやセリフを言うもんだから、もうめちゃめちゃ共感しちゃうような漫画だったのよね。

今回はどんなお話になっているのかしら。

あらすじ

好きで、好きで、
世界を憎んでしまいそうになる

松田夏樹20歳、ちっちゃな頃から男が好きで15でホモと呼ばれました。
そんな夏樹の前に現れたのがコマノ19歳。
発言と佇まいの軽さに定評のあるノンケ男子。
この2人が付き合ってるような、なんかそんな感じの関係からバカップルになるまでのきゅんとときめく恋のおはなし。

前作『リンゴに蜂蜜』から、あまいあま~い2人が再登場!

こんな感じね。

確かに前作は甘かった。

もう新婚さんのような、それを見守る全ての人を幸せにするようなオーラを纏っていたものね。

正直言って妬いたわ。

2次元に妬いちゃうとかどうかしてるわねアタシ・・・・。

でもそれくらいのパワーを持った漫画だったのよ。

ただ今作に関しては同じホモとして、扱ってるテーマがテーマだから「あまい」という認識はなかったわ。

「あまい」ではなく澄んだ水をすくい取ったような「清らかさ」を感じさせる物語よ。

登場人物

彼のバラ色の人生

 

夏樹(表紙右)

過去にホモであったため心が傷付けられた出来事があった。

そんな折に大学で出会ったコマノによって、自分を守っていた殻を打ち破られる事になる。

コマノ(表紙左)

夏樹より年下の大学生。

ノンケであるが学食で泣きそうにカレーを食べていた夏樹に興味を持つ。

・・・この人の夏樹への接し方めちゃめちゃ神過ぎないかしら!?

感想

物語の設定・流れがヨネダコウ先生の「どうしても触れたくない」に近い物があるけども、それを悟ったのは読み終わってからね。

トラウマを持つ夏樹、それをどうにかしたいと考えるコマノがそれぞれ嶋君と外川さんの役割に重なるんだけど、秀良子先生の独特の世界観と、より専門性のあるテーマを選択しているため既視感は全く生まれないわ。

 

個人的な見どころは夏樹がコマノのベッドで自分のメガネを探すシーン。

あんな悲壮感・・というか喪失感溢れるシーンそうそうないわよ・・・。

 

夏樹のトラウマを軸として物語が展開するんだけど、このトラウマが厄介でねえ・・。

些細な事から自分の殻の中に閉じこもってしまうのよね。

傷つく事を恐れたり、傷つける事を恐れたり。

本人にすれば起因した事情は些細ではないんだろうけどさ・・・。

これを救おうとするコマノの精神力の高さには本当に脱帽するわ・・・。

はっきり言って、アタシにはできない。

ガチで白馬の王子様よこの人。

 

 

やっぱりね、秀良子先生の凄い所って情景や心理描写もそうなんだけど

「間」の使い方なんじゃないかと思うのよ。

よく漫画であるじゃない。

何かセリフをポンっと言われて表情だけ描くシーンとか「・・・・」ってセリフのシーンとかさ。

ああいうのが凄く上手なんじゃないかと思うのよね。

いつの間にか深く感情移入させられちゃってるのよ。

短所

今から書いてく部分は完璧にアタシの性格的なものであって、秀良子先生が見事に描ききったのは間違いないんだけど、なんていうのかしらね・・・。

コマノと一緒になるのか、ならないのか。

この二者択一の選択を度々迫られて、トラウマとコマノへの想いが自分の中で闘ってて葛藤するわけなんだけども

「これでいいんだ・・・やっぱり嫌だ」の繰り返しにイラっと来ちゃうわ。

一難去ってまた一難形式。

お前はワガママなお姫様かってモヤってしちゃうのよ。

でもそれだけ悩む理由付けがしっかりと描かれているから、単にアタシの性格的なモノに過ぎないわコレは。

でもモヤっとしちゃうの。

 

あとは読み終わって抱いた疑問は、

これだけコマノが自分の事考えて行動してくれてたのに、結局夏樹はコマノに何をしてあげれたの?

リンゴで蜂蜜の方で描かれてるからこれも問題はないんだけど、ただこの作品のみで考えてしまうと、一方的に接触していく人と受け身であり続ける人のお話だなあ・・・という感想も否めないわ。

ここもモヤっとする部分ね。

発展

意外にも結構ある。

やっぱ初々しい2人っすねえ・・・(ニッコリ

まとめ

トラウマを如何様にして乗り越えるのかハラハラしてしまう所が持ち味。

一つ選択を間違えれば2人の関係性が脆く崩れ去ってしまうような危うさがあってストーリー性のある漫画ね。

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今回の漫画

 

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