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ホモがBL漫画を斬るわよ!

独特の視点でBL漫画の感想を述べていく唯一無二のレビューコンテンツ

【感想】『夜空のすみっこで、/ハヤカワノジコ先生』―どんなに遠ざかっても、星のように胸の中で瞬いている―

夜空のすみっこで、

夜空のすみっこで、

星の形をした鍵で消せない暗闇を閉じ込めたんだ――

こんにちは、氷太よ。

今日はハヤカワノジコ先生

『夜空のすみっこで、』

を頂いていくわね。

うーん・・・。

この夜空を引用したテーマが、ハヤカワノジコ先生の絵柄に凄く合ってるわ。

そしてこの表紙よ。

 

ふ・・・・ふつくしい・・・!!

もうこれは生まれ持ったセンスが成す技よね。

アタシじゃ一生かかっても描けそうに無いわ・・・・。

 

今回のお話、ずばり前回レビューした

『くらやみにストロボ』に似てるっちゃ似てる部分があるわね。

恋心を胸に押し留める事によって生まれる悲痛さ、押し留める事によって気付く本当の気持ち。

そういった部分を今回は大人の価値観を持ってして展開していく事になるわ。

ただ1番何が違うのかというと、『くらやみにストロボ』は1人で何も答えの出せないでいた葛藤と戦っていたわけだけど、今回の『夜空のすみっこで、』は葛藤の中ででも、自分のあるべき進むべき道を見つけて進もうとする「前進」が見られる事ね。

あらすじ

あの時、僕は星の形をした鍵で、消せない暗闇を閉じこめたんだ・・・
小学校の教師である星野には、高校時代、憧れていた人がいた。
同じ天文学同好会にいた、ひとつ上の須藤先輩。
その先輩と再会したのは、高校卒業から11年が経った後だった。
生徒の保護者として星野の前に現れた須藤は、星野に告げる。
「おまえとはもう二度と会いたくなかったんだ」と・・・

こんな感じね。

もう物語の始まりからして困難が待ち構えているような印象を与えてくるけど、結構困難ばかり降りかかっていくわね。

ホモであるとかそういう事が原因となるわけじゃないのよね。

これは簡単に言うと、献身的な男と自己保身の男のお話。

もうそれぞれ自分の心こそが壁となって立ちふさがる物語なの。

登場人物

夜空のすみっこで、

 

星野(表紙左)

見た目通り真面目で優しい性格の人。

須藤とは高校時代の後輩にあたる。

長い間会うことは無かったが翔太の保護者であるため、再会する事に。

須藤(表紙右)

星野の先輩で翔太の保護者。

自分の夢を信じて応援してくれた星野に対し、複雑な心境を抱いていた。

卒業前、星野を突き放すような事を行い連絡を断つようになる。

翔太

星野の生徒でドラマ性のあるBL漫画には珍しいショタ枠。

乱暴者だけども根は優しいというテンプレートタイプな性格。

見せ場満載のこの物語で1番かっこいいキャラクター。

マジで王子様やで・・・抱かれてもいいわガチで(犯罪

感想

まず絵はマジで素晴らしい。

日常の心理描写もさる事ながら、「夜空」をキーアイテムとして活用している事がお見事。

「うまくいかない現実」を見事に表現しているわね。

幻想的で希望に溢れているかと思いきや、漆黒の空に包まれているような描写も挟んでいる。

そして星によって、微かな希望だったり諦めだったり、決意だったり・・・。

各キャラクターの移り変わる心理を強調してて、より現実味溢れる表現となっているわ。

 

物語は星野の視点が主になっていて、今自分は何を成すべきなのかを追求していく事がメインテーマになってくるわけだけど、最終的に出した結論と行動に至るまでの過程が1歩1歩階段を上っていくようで、丁寧に丁寧に変化を描いているわね。

 

そしてこの独特なフキダシ。

負の感情表現が心理描写なくとも、このフキダシとセリフだけで補完できるんじゃないかってくらいキャラクターの息遣いというか温度が伝わってくる。

ただ日常会話の部分は控えた方がよろしいのでは・・・。

見づらいっちゃ見づらいし・・・。

短所

その①

星野から須藤への想いが凄く共感できた反面、須藤が星野を拒否する理由が自己保身過ぎて全く共感できない。

何かしら複雑な心境を抱えてるんだなーとは理解できたけど実体は掴めずじまいのまま物語後半へ。

 

そしてその後半の須藤のセリフに

「ずいぶんと自分勝手じゃねえか」

っていう部分があるんだけど、ちょっと盛大なブーメランじゃないっすかねえ・・・。

お・ま・え・が・い・う・な!!

↓以下このシーンを迎える前後の氷太の変化です↓

 

     BEFORE

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     AFTER

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ちょっと冷めちゃったわ・・・・。

 

その②

ちょっとネタバレになるんだけど、翔太への気持ちの答えを最後出すわけなんだけど。

 

・・・・着地点への道程がアッサリし過ぎだわ。

途中の保健の先生の名言ってなんのためにあったんだろうって思っちゃったわ。

まとめ

良いのよ?でも惜しいのよね・・・!!

もう少しだけ練ってあれば絶対に名作になる漫画なのよ・・・!!

とはいえこんなにも壮大に恋愛模様を描いた事自体凄い事だし、これはハヤカワノジコ先生以外には描けなかった唯一無二の作品よ!!

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