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【感想】『恋と訳ありサイダー/鳶田瀬ケビン先生』―実はほんとに「訳あり」なんです―

恋と訳ありサイダー

恋と訳ありサイダー

良い思い出作ってまた来てもらいたいんスよ――

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こんにちは、氷太よ。

今日は鳶田瀬ケビン先生

『恋と訳ありサイダー』

を頂いていくわね。

うん。

 

・・・・さすがね貴女達。(←何がだ

 

言わなくても分かるわ。

今の貴女の気持ちを代弁してあげる。

 

「コイツらの上まつげ一体どうなってんだってばよ・・・」

 

だろ・・・?

アタシもいざ読み始めて驚いたわ。

アタシ男だから、お化粧に関しては全く知識がねーのよ。

これがアイラインってヤツなの?

これが本気のアイラインなの?

 

気になりすぎて、メイベリンのアイライン診断で調べてみたわ。

一重とか二重にぴったりなアイラインが3問で分かるという、アタシが調べたい内容とはちょっと違うんじゃないかとは思っていたけどやってみる事にした。

 

Q1:アナタのまぶたのタイプは?

 

A:おもっくそ一重です(憤怒

 

ただここではアタシに合うアイラインを調べたいわけではないので、この表紙の右側の子の特徴を選択していく事にする。

・・・・この子はパッチリ二重かな。

 

Q2:アナタの目のタイプは?

 

A:おもっくそタレ目です(憤怒

 

ただここではアタシに合うアイラインを調べたいわけではないので、この表紙の右側の子の特徴を選択していく事にする。

・・・・この子はツリ目かな。

 

Q3:明日のファッションのイメージは?

 

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Q3:明日のファッションのイメージは?

 

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Q3:明日のファッションのイメージは?

 

・・・いやあの、ぶっちゃけ今日を生きていく事でいっぱいいっぱいなんですけど。

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ただここではアタシに合うアイラインを調べたいわけではないので、この表紙の右側の子の特徴を選択していく事にする。

この子は・・・。

 

この子の明日の生き様なんか知らねえよどうしよう・・・・。

消去法でCOOLを選択。

 

診断結果は

 

キュートなはね上げ小悪魔キャットライン

 

あ・・そうなんだ!

こういうの「キュートなはね上げ小悪魔キャットライン」って言うんだ!

ってアホか!!

違うし長えし!!!

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あらすじ

成切一真、職業・着ぐるみアクター。地元のテーマパークで、人気キャラクター・マナッティーの中の人をやっている。
誇りと自信を持ってやってきた仕事だからこそ突然現れた新人アクター・錦瑠衣の存在が気に食わない!
でも、ただのチャラ男だと思っていた錦の真剣に役に取り組む姿は、どこかキラキラしていて……。
最強!? ケンカップル『反逆シンメトリー』をはじめ、
マンドレイクと庭師のやさしい恋を描いた『あかるいにわ』ほか読み切り1編を収録★ 

こんな感じのお話。

表題作は着ぐるみアクターの話か・・・。

おこさまスター的な感じかと思いきやそんな事はなかったぜ。

 

そして他に短編が2つ収録されているオムニバス・・・。

いや~な予感がしたけど、半分当たりで半分ハズレ。

収録されているお話をちょっと解説していくわね。

『あかるいにわ』

これはとても良かった!

擬人化してる植物マンドレイクさんと庭師さんが主のファンタジー要素の濃い物語だったわね。

内容をざっくりというと、魔法使いがマンドレイクが枯れそうなのでケアを庭師に依頼し、半ば強制的に異世界に飛ばされるって話ね。

魔法とか普通に出てくるわ。

恋愛要素はかなり後半に出て来るくらいBL要素は弱いんだけど、それまでに至る物語の流れが少年エースなんかで垂れ流されてるそこいらの漫画よりもきちんと順を追ってコミカルにファンタジーしてて面白かったわ。

少年誌が好きな人はハマると思う。

『反逆シンメトリー』

・・・これは擁護できない。

痔になってしまって病院を訪れ、担当医に好意を寄せるって話なんだけど・・・。

久々にこんなに薄いお話の作品読んだわ。

さすがに『監督とBL声優!』よりはマシだけどね。

話の内容が薄いだけじゃなく、勢いだけで作り上げてる感半端無いわ。

1番面白いシーンがパッとだけ出てくる手術に関する描写ってどういう事なのかしら。

急ブレーキと急発進を繰り返し、意図的に狙っている萌え要素がかえってアタシは受け入れられない。

「BL漫画」っていうものが分からず、迷走してんな~って作品。

 

それじゃ表題作の解説に戻るわね。

登場人物

恋と訳ありサイダー

 

成切(表紙右)

国民的キャラクター、「マナッティー」の中の人。

錦とは何かと衝突し犬猿の仲。

着ぐるみアクターとしての仕事にプロ意識を持っている。

・・・と思いきや(ここ大事

錦(表紙左)

新人で新キャラクター、「チンアナゴットⅢ世」の中の人。

負けず嫌いで努力家。

着ぐるみアクターとしての仕事にプロ意識を持っている。

・・・と思いきや(ここ大事

感想

ごめんなさいね、今回は結構ネタバレしていく事になるわ。

しないと説明できそうにないの・・・。

 

まずこの漫画何が1番素晴らしいかって、この絵のキレイさよ。

個性的な部分はあるものの感情表現だけでなく、『あかるいにわ』に出てくる可愛い植物達等、魅力溢れるデザインでゲームのキャラクターデザインもして欲しいと思ってしまう程。

それはこの『恋と訳ありサイダー』にも活かされていて、ぶっちゃけ普通にこの着ぐるみも現実世界でご当地マスコットとして人気出るんじゃねーかとも思ったわ。

 

逆に言ってしまうと、「BL漫画」として他に長所を見つけるのは難しいかもしれないわね・・・。

ここ、あえて「BL漫画」と括ったのはこの作家さん「ファンタジー」を描く才能がある

と思ったから。

この原因をアタシなりに考えてみたんだけど、やっぱり物語の展開が大味過ぎるという点に尽きる。

 

この物語、個人的に夏目イサク先生が作る物語の流れに似ているのよ。

どんな出来事も、かなり都合よく良い方向へとひたすら進んで行くっていう部分が。

ただ決定的に違うのが、夏目先生はそういう設定に関して滑らかに描いていくし、恋愛の機微を心得ていてそこも重点的に描くけど、鳶田瀬ケビン先生はそれがないのよね。

恋愛って丁寧に丁寧に描かなければ絶対に伝わらないものだと思うのよ。

段差飛ばしの描き方では共感を呼び起こすのは不可能だって。

それに対してファンタジーの世界では「ここはこういう世界なんだ」と説明さえしていれば、ある程度は自由に好きなように描いて行けるものじゃないかしら。

だって、ざっくりと「魔法が使える世界」という説明がされていてその上で『「なぜ魔法が使える世界になったか」が説明されてないから納得できない』なんて考える人いなくない?

この作家さんは読んでて思ったけど、階段を1段1段上っていくような描写をするのが苦手なんじゃないかしら。

ぶっちゃけ印象としては階段丸ごとすっ飛ばしているような感覚に陥るのよ。

面白い漫画を作る技量はあるんだけども、恋愛モノではそれが活かせてないんじゃないかしら・・・。

 

あともう1点付け加えて言わせてもらうと、登場人物の所に書いたように会話の中に「プロ意識」とかそういうニュアンスのセリフが出てくるんだけど、やってる事と言ってる事がめちゃくちゃで矛盾してて違和感丸出し。

 

成切が仕事上の事で錦に説教する

成切が錦の事意識し過ぎて仕事を全うできずにフォローされるも錦を殴る

しょんぼりしている所を客に絡まれ錦の飛び蹴りにより助けられる

↓ 

着ぐるみのキャラクター性を壊したと言って錦を殴る

(*着ぐるみ着た状態の仕事中に起きる一連の流れです)

 

これのどこにプロ意識を感じ取る事ができるの?

客殴った事に怒ったならまだ分かるんだけども。

キャラクター性の崩壊が問題なの?

そして自分の言ってる事とやってる事に対して疑問や矛盾が沸き起こらないの?

 

もう完全にわけわかめ状態。

恋愛要素とこういう単純な物語の肉付けの部分に難を抱えている漫画と言わざるを得ない。

このマイナス部分がある以上、この漫画は勢いはあるので駄作ではないにしろ少なくとも良作ではないかな~・・・。

発展

どれもこれも全くナッシング!!

まとめ

かなりこの絵に惚れ込んでいるか、ファンタジー要素が好きな人にだけオススメできる漫画。

『あかるいにわ』は面白かったし。

っていうかもっと絵が下手で、『あかるいにわ』が収録されてなかったら確実に酷評してたと思う。

恋愛感情による心の移り変わりだとか、地に足付いた設定とかを求める人には決してオススメできない漫画ね。

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