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【感想】『フェイク・モンスター/風緒先生』―鈍感上司に忍び寄る部下の魔の手―

フェイク・モンスター

フェイク・モンスター

日課のセクハラです――

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・・・・・。

 

 

日課のセクハラってどういうことですかね? 

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こんにちは、氷太です。

今日は風緒先生

『フェイク・モンスター』

を頂いていくわね。

この漫画、この表題作と短編2つが収録されたオムニバス形式なんだけれども、普通ジャンルは幅広く収録するものかと思うんだけど扱っているジャンルが全て「リーマン」で統一されている珍しい作品ね。

 

リーマンねえ・・・。

氷太もリーマンではあるんだけど、和のお仕事してるから普段スーツ着る事ないのよねえ・・・。

だからこう、リーマンを見る機会もあんまりないからついつい口元から「ジュルリ」と音が漏れちゃうわ。

シャツの腕の部分とかめくってて二の腕チラ見させてる人とかもうハアハアするどころかチンギス!!ハアアアン!!よ。

あれ、萌えるわよね。

 

 

ちなみにこのお話、アタシが考えているよりも闇が深い奥深いお話だったわ。

もう冒頭で引用させて貰っているセリフからその気配を感じ取れるでしょう?

率直に言わせて貰うと大変けしからんぶっ飛んでいるお話だったわよ。

 

でも先に短編の方を解説していくわね。

最低恋愛偏差値

恋をした事がない人とその人に恋心を抱いている人のお話。

この恋をした事がない人の心情が、大学生くらいまでのアタシの考えと同じ過ぎてビックリした。

普通ではないと気付いているんだけど、何故普通ではないのかが分からない。

「恋」っていう感情を理解できない自分に対して一時的に出した答え、それに伴って犠牲になる人を産んでしまっている事。

こういう部分が一致してて、「うわ・・よくその心情に気付けたなあ・・」

と感心していたのも束の間。

 

サラっとその部分が流されて、キャラ設定が崩壊を起こしていきつつよく見かけるような展開を迎え安直な着地点で終えた作品。

これははっきり言ってダメだろ・・・。

描かなければならない部分と描かなくてよい部分の割合がおかしいと思うの。

後日談に当たる部分も小学生向けの少女漫画見させられてるのか?と溜息が出ちゃったわ。

後輩の頭ポンポンしてそれに嫉妬するって・・・・。

オイオイ、捻りをくださいよ捻りを・・・・。

グリーン・ティア・ドロップス

奥手で臆病なリーマンと、その人の下で働く事になったイケメン部下のお話。

この話はガチのガチで面白い。

単純にリーマンという物と恋愛の部分をそれぞれしっかり描きつつ融合しているもの。

そして心理描写、特に観葉植物と自分を重ねる部分が素晴らしいわ。

自虐的ではあるんだけど、なんて健気な事か・・・・!!

感情移入せざるを得ない。

この技術を、何故他の作品で活かしていないのか本当に不思議。

3つの中で一番新しい作品なのかしら。

この話を表題作で、丸々描いてくれてたら良かったんじゃ・・・・。

 

 

よしそれじゃ表題作『フェイク・モンスター』を斬っていきますかね。

あらすじ

愛想がよく社内でも評判のイケメン・羽柴が、俺にだけ素っ気ない。
不思議に思っていたが、どうやら羽柴は俺の先輩が好きで、仲が良い俺に嫉妬しているらしい。
ところが、飲み会後に勢いでつい聞いてみたら、
「鈍感な人だとは思ってましたが、馬鹿でデリカシーもないんですね。俺が好きなのはアンタです」
とキレられた──!
キレた男はモンスター。それからセクハラまがいのアプローチが始まって…!?

こんな感じね。

・・・近い内にこんな部下が出てきて社会問題になる日もいつか来るのかしら。

登場人物

五十嵐(表紙右)×受け

人相が悪いけど根は良い人。

鈍感だが、羽柴が自分にだけ営業スマイルを見せない事に気付く。

羽柴(表紙左)×攻め

常に笑顔の五十嵐の部下。

とある理由により五十嵐の事を睨んでいる。

そもそもこの人、社会人としてどうなんすかねえ・・・。

感想

絵は基本的にキレイだけど、表情の描き込みが追いついてないのかたまにマネキンのような違和感を感じる部分もあるのは確かよ。

まさかの序盤が1番の山場。

2人が接点を持ち始めてから急速に失速していく。

これはなんだろう・・・。

面白くもなく、つまらなくもなくが正直な印象かしら。

これは単純に物語が悪いというよりは、キャラクターに感情移入できないせいね。

特にこの部下の羽柴。

陰険ドSっていう設定はいいんだけど、

・上司を敬語を使いながらも常に「アンタ」呼ばわりする所

・何で俺の気持ちが分からないんだっていう独りよがりのスタンス

これがちょっとアタシにとっては大きなマイナスポイントね。

別に距離感が近いなら「アンタ」呼ばわりで暖かさを感じる事もあるんだろうけど、はっきり言ってこの漫画の距離感は最初から最後まで上司と部下の距離感に過ぎないのよね。

そんな中いちいち上司に「~してあげますよ」とか自己中心的な行動や解釈がタイトル通りモンスター過ぎて目の前にいたらどんなにイケメンでもぶん殴ってるレベル。

そういう意味でがキャラに肉付けには成功しているとも言えるわね。

 

それにしても五十嵐も五十嵐だわ。

普通抵抗するだろこんなもん・・・・。

抵抗しないならしないなりの理由と背景を描いて欲しい。

これじゃただの肉欲に溺れているだけのお猿さんよ。

発展

さすがに展開が強引なだけあって、結構多い。

 

まとめ

これは判断が難しいなあ・・・。

総合的に可もなく不可もなくって評価が妥当だとは思うけど、『グリーン・ティア・ドロップス』だけは良かったしなあ・・・。

まあこの絵に萌えられる人とか色んなリーマンを見たいって人にはオススメしておくけど、ガチの物語重視派な人は見送っておいた方が無難かもしれないわね。

でも『グリーン・ティア・ドロップス』だけは・・・読んで欲しいわ。

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