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ホモがBL漫画を斬るわよ!

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【感想】『書店員のオススメは/黒沢椎先生』―夢は夢として繋ぎ続ける―

書店員のオススメは 【SS付き電子限定版】

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思い入れが未練だとしたら、もしかして――

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こんにちは、氷太よ。

今日は黒沢椎先生

『書店員のオススメは』

を頂いていくわね。

アタシとした事が・・・。

テメーでレビューを書く前に他の方のレビューを見てしまうという、レビュアーにとって禁忌とされている行為を行ってしまったわ・・・。

 

まあ・・・大丈夫よね?レビュー3件しかなかったから(震え声

 

著しく低かったのよ、評価がさ。

んでスクロールしてったらレビューが目に入ってしまったの。

まあでもその内容が、短編集であるという事と発展要素がないっていう理由で評価が低かったわけなんだけども、前者はともかく後者に関してはBL=発展要素とはアタシは思ってないのよ。

だからこの下されている評価が妥当か否か、アタシはアタシの視点でレビューしていくわね。

ただちょっとだけいつもと構成を変えて記していくわ。

あらすじ

『書店員のオススメは』

天地(表紙右)×攻め/桜井(表紙左)×受け

ケンカ上等の元ヤンが、書店員にまさかの転職!? 肉体労働しか知らない天地(てんち)は、付録を組めばゴミの山、レジに回れば客に凄む、と失敗ばかり。何より、天地の一挙一動に目を光らせて厳しく指導してくる店長の桜井(さくらい)が気に食わない。けれど偶然、意外にも桜井の泣き顔を目撃してしまい!? ヤンキー男子×インテリ店長の異文化交流ラブ。

キャラの立ち具合はかなりの高得点。

恋愛における雰囲気造りは赤点。

 

 『王子10パーセント』

落ちこぼれのレッテルを貼られている工業科のヤンキー生徒と腹黒な風紀委員の話。

とある出来事から接点を持つようになり――

総合的に最も面白いといえるお話。

 

『ヒーローの歌』

元小説家志望の大学生と趣味でストリートミュージシャンをしている社会人の話。

告白する事さえ諦め、ヤケになって飲みすぎた時に奏でるメロディに出会い――

「今髪に付いてたよ、かつお節」 は後世へと伝えられるべき迷言ギャグだと思う。

 

『草食系恋心』

高校生のホモとホモ?の話。

同じクラスでありながら交流がなかった2人のやりとり。

この草食系恋心の中のセリフ、「さっきお前のレシーブ受けたんだけど」。

どうやって他の人のレシーブを受ける事ができるというのか・・・。

色々と甘さが見える。

 

感想

面白い部分とつまらない部分がどの作品も同じ所にあるわね。

まず面白いと思う部分。

物語のスタートの時点の加速感が半端ない。

徐々に面白くなっていく、ではなくって初めっから面白いのよね。

これは恐らくこのキャラクターはこういう人物だっていう説明が、序盤の段階で読者側に伝える事ができているからだと思うわ。

そしてオムニバスでありながら、性格が全く異なったキャラクターを取り揃えているのもGOOD。

そしてそれぞれ形は違えど、相手への「葛藤」がありその描き方がリアリティを帯びていて論理的でありつつも、合理的にいかない大人の恋愛を表す事に長けていてじっくりと描かれているからそこもまた物語重視派のアタシでも満足する事ができたわ。

 

そしてつまらないと思う部分。

まず登場人物がいざ、くっつこうとしたりくっついたりすると途端に面白みが全くなくなるわね。

 

「・・・なんでそうなんの?」

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っていう行動を起こすので、萌える事もなくただ冷めるわ。

 

なんていうのかな・・・。

よくBL漫画で見かける展開

「理性がぶっ飛んで発展シーンに移行する」

これを正に安易にやっちゃってんのよねこの漫画。

いや、別に悪い手法じゃないのよ?

ただ自分にとって相手ってそうまでなる存在なんだって事さえ描いてくれさえすればさ。

恋心っていうか、相手に対するモヤモヤで留まっている状態から何で段差飛ばしでそう描くかな~ってのがアタシの正直な感想ね。

このモヤモヤを上手に描いてたからこそマジで残念。

もっとライトなBLで留めておけば良かったのに・・・・。

 

そしてどの作品もラストシーンが「これからの2人の展開は読者さんのご想像にお任せします」的なここで終わらせんのかよ!!って部分で終わらせている点。(この表題作は描き下ろしで描いているので結果として当てはまらないわ)

 

これ、全ての作品で普通やるか?

里つばめ先生の「風待ち休暇」と全く同じ感想を抱いたわ。

全ての作品でそうなるって事は単に良い手法として用いているんじゃなくってお話をキレイに閉じる技術に欠けているんじゃないかと言わざるを得ないわ。

単純に「短編を作る事に向いてはいない」と思われても仕方ないかと思う。

 

まとめ

起承転結でいう、起・承にはキラリと光る面白さは確実にあるんだけども転・結のチープが足を引っ張っている落差の激しい漫画ね。

BL初心者にはオススメできると思うし、男としての葛藤を見たいって人にもまだオススメはできるわ。

ただ実際に接点を持ってからの細やかな恋愛模様を期待している人は、たぶんダメね。

う~ん・・・もったいない作品だなあ・・。

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今回の漫画

 

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