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【感想】『既婚者ですけど、何か?/桐乃まひろ先生』―妄想と現実の境目―

既婚者ですけど、何か?【おまけ漫画付きRenta!限定版】

既婚者ですけど、何か?【おまけ漫画付きRenta!限定版】

あいにく冷たいのがほしくない気分でね――

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こんにちは、氷太よ。

今日は桐乃まひろ先生

『既婚者ですけど、何か?』

を頂いていくわね。

・・・ぶっちゃけ「何か?」じゃなくね?

すげー問題しかないような気がするんですが・・・。

 

この漫画、「妄想」を軸としたコメディ漫画になるんだけど・・・。

ま~男には絶対に描けないわね!!

男が描いたら絶対に強引過ぎて成り立たないわ。

押し退きのバランス感覚が素晴らしいの。

そしてなんていうのかしら。

BLっていうものはこうやって妄想して作品を作っていくんだな・・・っていう過程を登場人物に役割として与えているっていうのが凄く斬新だわね。

あらすじ

かつてプレイボーイとして名を馳せたゲイの御門は、政略結婚によって以前の輝きを失っていた。
しかし、廃人同然となった御門の前に、新入社員の芹沢が現れたことで状況は一変!
体育バカで超ピュアな彼の姿に妄想をかき立てられ、忘れかけていた欲望を取り戻す。
鈍い芹沢にセクハラ三昧の御門だったが、社員旅行で泊まった温泉で、芹沢の予想外すぎる秘密を知ってしまって……!?
話題必至のデビューコミックス!!

ぶっちゃけ物語序盤のくだりが

 『そんな目で見てくれ』

にそっくり。

あのよくあるハーレムな状態からのスタートなのよ。

この時点で正直アタシは

「う~ん・・・」

ってなっちゃったのね。

・・・誰が便秘KINGよ、失礼しちゃうわね。

 

「コメディ寄り」じゃなくってコメディなんだなと。

これは物語に期待はできない感じの作品だなと。

ちょっと軽く落胆してしまっていたの。

 

 

・・・でもそんな心配いらなかったわ。

速攻でどん底に落とされるから。

 

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物語の序盤・・・というか、この1巻ではそこから再起して生き生きと輝かしくなっていくまさに「水を得た魚」のような状態を主に描いていく事になるわ。

登場人物 

御門(表紙右)×不明

完全無欠のスーパーエリート。

だったのだが、父親の命令により強制的に結婚をさせられ抜け殻のような状態に。

新入社員として入社してきた芹沢と出会い輝きを取り戻していく。

こういうキャラってオレ様系ばっかなんだけど、この人は全くそんな事ないわね。

芹沢(表紙左)×不明 

見かけによらず、ザ☆脳筋キャラ。

良く言えば純粋な子、悪く言えば頭が悪すぎる子。

御門のおかしなアプローチを全てポジティブに受け止める。

芹沢君が抱えているちょっとした秘密には全米がド肝抜かれると思う。

 

感想

BLしてるのか?

と言われればしているようでしていないような状態である事は確かね。

この2人にはまだ恋や愛のような要素が確定的に芽生えているとは言いがたいわ。

恐らくこの要素と「既婚者である」という部分の衝突が2巻目で描かれていく事になると思う。

まー・・・そこだけがこの1巻の弱点ね。

あとは本当に素晴らしい。

まず、展開が読めない。

 

「妄想」が物語に必要不可欠なキーアイテムになっている作品なんだけど

「え・・・!?ここ妄想だったの!?」

とまるで映画のキャッチコピー

「ラスト7分11秒―” “「衝撃の真実」に、あなたは絶対騙される。"」

のような驚きに満ち溢れたギミック要素が満載なのがとても良い!

特に芹沢君の秘密からの妄想はもう本当に素晴らしいわ!

・・・ちなみにこのキャッチコピー、「パーフェクト・ストレンジャー」ね。

 

そして次に、やっぱりコメディ路線ね。

アタシがぶった斬った『そんな目で見てくれ』とは大きく違うわ。

『そんな目で見てくれ』はもうコメディの枠超えて、ギャグ漫画になってるからはっきり言って笑えなければ全く面白くない作品になってしまっているの。

それに対してこの『既婚者ですけど、何か?』は物語を展開するテンポは維持しつつ、緩急をつけているので読んでて疲れる事がないわ。

そしてあくまで前提としてあるのが社会人の立場なので、勢いに任せた寒々しいセリフとかもないわね。

そして1番最大の違いは

仮に笑えなくても面白い

と感じさせる力を持っている事かしらね。

爆笑するというよりは、クスっと来る作品。

それでいてニヤリとさせられる。

 

 

「ニヤリ」の場合

 

 

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「クスッ」の場合

 

 

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きっと読んでる時の貴女の顔はこのどちらかになると思うわ。

 

発展

妄想内ではある。

現実世界では触る程度でしかない。

どちらにせよ、愛を感じさせるような描写はまだおあずけってくらいね。

 

まとめ

たまにはコメディを・・・と思っている方に特にオススメ。

ありそうでなかった世界観を堪能して欲しいわ。

そして、ラストの次巻に繋げるための引きの演出にもド肝抜かれるわよ。

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