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ホモがBL漫画を斬るわよ!

独特の視点でBL漫画の感想を述べていく唯一無二のレビューコンテンツ

【感想】『白のころ/三田織先生』―やがて訪れる春―

白のころ

白のころ

今はこれ以上、返せんでごめん――

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こんにちは、氷太よ。

今日は三田織先生

『白のころ』

を頂いていくわね。

三田織先生のデビュー作。

初めから絵が上手な方だったのねえ・・・。

個性的でありながら万人受けしそうな絵よね。

 

この漫画はオムニバス形式の短編集になるわ。

目次を引用させて頂くわ。

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・・・詰め込み過ぎじゃないっすかねえ。

 

表題作に関連する話は

・白のころ

・青のころ

の2つになるわね。

 

それ以外のを簡単に解説していくわね。

 

短編作品解説

『春は半歩先』関連

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会社の御曹司とその会社の社員のお話。

この社員が恋の行方を御曹司が応援していくのが物語大まかな流れなんだけど、お話云々以前にこの御曹司がウザすぎる。

物語自体は無難で、最後もキレイに畳まれているんだけどもう一度言おう。

お話云々以前にこの御曹司がウザすぎる。

 

『オフィーリア』関連

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美術部員とそのOBである美大生のお話。

「絵画」を起因とした物語は良かったんだけど、肝心の恋愛要素が弱すぎるわ。

憧れから恋愛感情に移り変わっていく変化がバッサリ切られている感じ・・・。

このページ数では難しかったテーマだったんじゃないかしら・・・。

 

『クリスマスブルー』関連

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はっきり言うわ。

表題作を遥かに超えている面白さ。つーか名作。

ヨネダコウ先生の「リプライ」並に感じるものがあった作品だったわ。

社会人ホモと、ノンケ大学生のお話。

この社会人のホモが、ノンケ大学生が彼女へのクリスマスプレゼントのためにお金を貯めなければならない事を知り、「一緒に話をする」という内容のアルバイト持ちかけるって内容ね。

いや~・・この話はよくぞ描いてくれたと思ったわね。

 

ぶっちゃけね、物語の序盤から中盤は世の中のホモに対する偏見を露骨に表現しているので世の中のホモから非難が起こりそうな内容ではあるのよ。

ただそこから後半の、この社会人の抱える心情にはアタシ正直

涙がめちゃめちゃ出たわ。

 

辛い事があっても、その人の笑顔が見たい。

でもその人の笑顔は普通には見られない。

 

「ホモ」ってだけで抱えなければならない絶対的な孤独や、どうしようもない渇望とかがこの物語には詰まっている。

女性が読んで泣けるかどうかは分からないわ。

でも、このお話読んで何かを感じて、広めて欲しい。

 

『まほうのおくすり』

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普通のホモカップルのお話。

ただその背景にはホモは病気であると考える母親がいるっていう設定がある物語ね。

そもそも主題とすべき問題提起な部分があやふやすぎてラストのハッピーエンドも唐突にしか感じなかったわ。

物語っていうかエッセイねコレ。

短すぎて、「全体的にキレイ」に作られているな以外の感想は沸き起こらなかったわね。

 

よし、じゃあ表題作を解説していくわね。

あらすじ

これが初恋だなんて気づかなかった――。

片田舎で暮らす太一の中学に、都会から転校生・藤がやって来た。
背が高くクールな藤とチビで元気者の太一、見た目も性格も真逆なふたりだったが、バスケをきっかけに意気投合。
格好いい友達が出来たことに、ひとり浮かれる太一だったが、藤から突然――?

こんな感じね。

この

これが初恋だなんて気づかなかった――。

って部分が好き。

 

・・・・あらやだ。

こんなにもピュアな感情がまだアタシにもあったなんて気付かなかった――(←誰か角材持ってきて

登場人物

白のころ

 

藤(表紙左)×受け

親の都合で一時だけ田舎に引っ越してきたイケ☆メン。

そこで同級生となった太一の素朴な人柄に惚れる。

太一(表紙右)×攻め

恋を知らない方言可愛いショタキャラ。

藤とあまりにも仲が良くなったため、周りから「ホモ」と呼ばれ葛藤する。

うん、眉毛はせめて整えたまえ。

感想

「偶然に意味が付加した時、運命になるんだよ」

と昔、付き合っていた彼氏に言ったのを思い出した漫画。

こうやって書くとアタシって凄いロマンチスト☆オカマみたいね。

この物語、数ある条件が重なって最後の結末を迎えるその様子を丁寧に描写していったお話ね。

前半部分では恋を知った少年と、恋を知らない少年を。

後半部分では大人になった2人を。

 

特に前半部分の、告白と返事の部分が見所ね。

雪がしんしんと降っているんだけど2人の代わりに雪が暖かく泣いているような、とても美しい情景描写が印象的だったわ。

 

ただ大人になった方のお話がちょっと弱いかな~・・・。

こっちも雪が降っている間はめちゃめちゃ良いんだけど、2人のいちゃいちゃしている部分が平坦過ぎて面白みに欠けるのよね。

なんていうのかな・・・。

この今まで起こってきた運命のような奇跡を噛み締めるような、そんな描写がもうちょっと欲しかったわね。

発展 

ん~・・・。

っぽいのはあるっちゃあるけど、「ダイエット?明日からするわ」くらい実態があんまりない描写ね。

 

まとめ

絵本の要素を取り入れたような優しくて柔らかい世界観が特徴のBLね。

表題作と『クリスマスブルー』が特に良い。

愛憎溢れる恋愛じゃなくってどれも清らかさに満ちた漫画だから、心がちょっと疲れているような人にオススメするわ!

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今回の漫画

 

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