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【感想】『SEX TRUCK ROCK'N'ROLL/羽生山へび子先生』―辿り着いた先に広がる景色―

SEX TRUCK ROCK’N’ROLL (上)

SEX TRUCK ROCK’N’ROLL (上)

明日はもう別の町、二度とない日――

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こんにちは、氷太よ。

ごめんなさい、更新が飛び飛びになっちゃったわね。

このところ8月レビューする漫画どれにしようかストア回ってたら、記事書く時間なくなっちゃってたわ。

・・・え?徹夜すればいいじゃないって?

鬼の化身かしら・・・!?

恐ろしい子ねまったく!!

 

パンがなければ お菓子を食べればいいじゃないみたいに言わないでくれるかしら。

ほんと、アントワネットね貴女達!

 

今日は羽生山へび子先生

『SEX TRUCK ROCK'N'ROLL』

を頂いていくわね。

この漫画はへび子先生にしては珍しいスロースタートな漫画ね。

そう感じたのはアタシだけかしら?

ホント序盤の序盤は狙い過ぎてる感あって、へび子先生らしいんだけどちょっと違う感じがしたのよね。

でも大丈夫、3人揃ってからが本番だから。

 

というのもこの漫画はトラックの運ちゃんが2人を乗せて一緒に過ごすお話なのよ。

この同乗する2人には帰るべき場所というものがないわ。

そしてこの2人が抱えているものを描いていくのもこの物語の大きなポイントになっているの。

夢に迷いが生まれた少年と、夢に信念を持てない青年。

この2人がやがて夢を明確にしていき、そして本人の望む所まで乗せていく・・。

そういった物語になっているわ。

 

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あらすじ

トラック運転手のヒデは事情あって同僚の弟と謎の男を同乗させるハメになる。
散らかる車内、仕事の邪魔、ピクニック気分の二人に気の休まらないヒデだったが、次第に仲間意識も芽生え─運ちゃん、ロッカー、柳腰で送る青春爆走24時!

こんな感じの物語ね。

もうカンペキにBL要素のない青春漫画っぽい説明だけど、この漫画へび子先生の中では

発展シーンが多い作品と言えるんじゃないかしら・・・。

3人が主な登場人物だけど、3角関係になるようなお話じゃないからドロドロとしているような話では決してないわ。

安心して頂戴な。

登場人物

SEX TRUCK ROCK’N’ROLL (上)

 

ヒデ(表紙右)×攻め

皆に慕われている男気溢れる運ちゃん。

仕事仲間であるトミーの兄から、弟を探して欲しいと頼まれる。

人の深い事情は詮索しないタイプ。

さくら(表紙真ん中)×受け

「わかば荘」のママとアユちゃんを足して2で割ったような性格。

今に至るまでの過程が特殊で、そのせいか嘘をつくのには慣れている。

優しくて面倒見の良いオバハン要素も持っている。

トミー(表紙左)×多分受け

ロックでパンクな直情型バンドマン。

幼馴染とバンドを組み、ベースを担当していたがとある出来事により脱退する。

帰るべき場所と行き場を見つけられないまま、ヒデと同行する事になる。

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感想

まず、物語の大筋である「あるべき場所を見つけ、送り届ける」。

ここに関する流れが素晴らしい。

基本的にオチというか、最終的にはどういう風になるのかは何となく誰でも想像付きやすい物語なのに、ドラマティックにそして細かく各キャラクターの心情を描いているからこの漫画は「予想を裏切らない結末」であっても、大変満足できるようなお話になっているわ。

言い換えると、先が読めてしまうのにその結末で良かったと感じさせるような稀有な漫画と言えるわね。

 

 

そしてこの同乗するさくらとトミーの悩みの対比が本当に秀逸。

進みたいんだけど、進むべき道を見失ってしまったトミーと道は見えているのに進む事のできないさくら。

大人と少年の思想の違いとかいう安易な対比じゃないわコレ。

1人の人間として、公平に対比させてるの。

そしてヒデはそんな2人に対して傍観者で居続けるわけではないのよね。

差し伸べられた手を振り払う事ができない。

そんな人間だからこそ2人を見守りながら、そして2人に見せないように心の内で微かに葛藤していくのよね。

 

ほんっと良くできたお話だと思うわ。

「きゃっつ」

では見れなかった、へび子先生お得意の波にさらわれるような美しい激情を表した心理描写も今回はバッチリ入ってるもの!!

こういう映画のワンシーンのような描写は、へび子先生にしか絶対に描けないわね!

 

ギャグも所々に挟まれてて、尚且つやっぱセンスが良いわ。

個人的に注目して欲しいのは

・トミーがヒッチハイクしている部分

・さくらがカレーを食って身悶えている部分

この2つね。

ここよ、この部分へび子先生のLINEのスタンプに欲しかったのよね~・・・。

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まとめ

ドラマ「木更津キャッツアイ」のような疾走感が好きな人には絶対にオススメできるわ。

あとは本物の「大人の恋愛」を見たい方ね!

発展シーンは多くはないながらも濃いからここ、腐堕ちさせたい人に勧める時は要注意!

ある程度免疫付いたのを見計らってからこの漫画でトドメを刺すのよ!!

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今回の漫画

 

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