読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ホモがBL漫画を斬るわよ!

独特の視点でBL漫画の感想を述べていく唯一無二のレビューコンテンツ

【感想】『やたもも/はらだ先生』―光輝と暗闇、その果て―

やたもも

やたもも

途中でいやだっつっても許さねーからな――

こんにちは、氷太よ。

今日ははらだ先生

『やたもも』

を頂いていくわね。 

しっかしまた凄い設定考え付くわね、はらだ先生ったら・・・。

これまた練りに練ったゲスキャラが満を持して登場してくるわ。

そんでその対を成すキャラクターがぐうの音も出ない程の聖人でさあ・・。

f:id:hyo-ta:20160804175129p:plain

 

今回は何にゲスいのかと言うと「お金」 ね。

奉仕する代わりにお金を笑顔で要求してくるのがちょっとだけ怖い。

勿論それにはちゃんとした理由があって、最後にはそんなゲスい子にも感情移入しちゃってる部分はあるんだけどもね。

もしこの世界の主人公がアタシだったら、この物語はこうなってるわ。

 

f:id:hyo-ta:20160804180039p:plain

 

f:id:hyo-ta:20160804180127p:plain

 

f:id:hyo-ta:20160804180204p:plain

 

f:id:hyo-ta:20160804180412p:plain

 

 

 

f:id:hyo-ta:20160804180039p:plain

 

f:id:hyo-ta:20160804180631p:plain

 

f:id:hyo-ta:20160804180738p:plain

 

f:id:hyo-ta:20160804180811p:plain

 

f:id:hyo-ta:20160804182420p:plain

あらすじ

生活能力ゼロ、クズでろくでなしモモ。
オカン系男子で面倒見のいい純朴青年、八田(やた)ちゃん。
公衆トイレでの“事後処理”中という最低最悪の出会いから、
八田ちゃんの人の良さにつけこんで、家に転がり込むことになったモモ。
彼と過ごすうちに、ろくでなしなモモに少しずつ変化が……。
そんな矢先、モモの過去のパトロンが表れて――。

こんな感じね。 

まあもう「パトロン」って言葉が出てくる時点で色々お察しなわけだけども・・・。

確かにやってる事はクズでろくでもないんだけど、根は本当に優しい子なのよね。

物語全体を要約すると依存する事に依存している人間と、依存される事に依存している人間がそれぞれお互いがきっかけとなって自立していく・・・。

そんなお話になっているわ。

 

登場人物

やたもも

 

八田(表紙前)×攻め 

お金はないが、超男らしくて優しい子。

モモが可愛くて仕方なく甘やかしてしまう。

ただ夜の運動の時だけは自己中なのは何故なんだい?

モモ(表紙奥)×受け

一人では生きてはいけないような悲しい生き方をしてきた子。

自己犠牲の気持ちが強く、辛くても笑顔を振りまく事に慣れている。

 

感想

アタシ、何でもっと早く買っておかなかったのかしら・・・!!

 

やっぱりはらだ先生って発展シーンの描き込み具合が半端ないのよね。

描き込みすぎてて何やってるのかむしろ分からなくなっている部分も少しあるわ。

あと、とにかくすげー擬音が多い。

けどやっぱりすごいなーと思うのは、そこに愛があるのか、それともないのか。

ここを描写だけで表すことができる所よね。

 

物語としては、八田もモモも「次にすべき行動はそうじゃねーだろ」っていうツッコミを入れたくなるような行動を取るから見てて飽きないしキャラが立ってて面白いわね。

墓穴を掘るような発言に対する一連のやりとりも凄く可愛らしいし。

キャラクターの特徴であるクズさもリアルで吐き気がするような真っ黒なクズさではなくって、真っ白な部分に時折黒い部分が見えるようなそんなクズさかな。

 

ただこの物語、何を主題として置いているのかというと前述したように

依存する事に依存している人間と、依存される事に依存している人間がそれぞれお互いがきっかけとなって自立していく事。

つまり成長よね。

ここに全てがかかっているとアタシは思うの。

そして特に後半の昔のパトロンとモモとの一連のやりとりを終えてから、今まで誰にも見せなかったであろう八田へのアクション。

昔のモモはただ単に「一人では生きていく事のできない存在」だったはずで、今もその状況は変わったとは言えないはずなのよね。

でも、八田にモモはこう告げるの。

「置いてかないでよ・・・」

って。

 

アタシここ、ちょっと泣きそうになったわ。

今までモモにとって人という存在はただ「自分が生きていくための手段」であり、恋心があったにしろなかったにしろ少なくとも相手を追いかけるという事はしなかったはずなのよ。

だからこの部分でアタシはモモにとって八田の存在は、

「自分が生きていくための手段」から「一緒に生きていきたい存在」になっていたんだって凄く感じたの。

そして八田も八田でモモのずっと持っていた自立したいという夢を受け止めるのよね。

こんなにも登場人物の変化というよりも成長と呼ぶべきものを顕著に表したBL漫画ってアタシ他にないと思う。

 

それくらい、この物語は読み手の価値観を揺さぶるメッセージ性の高い内容になっていると言えるわ!

 

まとめ

「よるとあさの歌」とは違い、バイオレンスに属する過激な部分はないわ。

ただ発展シーンの勢いと熱量はこちらの方が上かなと思う。

入門書としては・・まあギリギリいけるか・・も・・?

見ごたえのあるストーリーと発展を求めてる人にはズバリな漫画ね!!

f:id:hyo-ta:20160805005823p:plain

今回の漫画

 

関連作品

関連記事