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ホモがBL漫画を斬るわよ!

独特の視点でBL漫画の感想を述べていく唯一無二のレビューコンテンツ

【感想】『瞳からウロコ。/阿部あかね先生』―不確かな距離から確信に―

瞳からウロコ。

瞳からウロコ。

俺のモノにしたい、俺の――

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こんにちは、氷太よ。

今日は阿部あかね先生

『瞳からウロコ。』

を頂いていくわね。

ちなみに目からウロコじゃないわよ。

ここ要注意よ。

腐女子検定に出るわよきっと。

「瞳からウロコ。」よ。

最後に「。」も付くわ。

気を付けようねせやね

 

ちなみにこの作品が阿部あかね先生のデビュー作。

扉絵もカラーなんだけど、今のあかねが描いたのかってくらいレベルが高い。

新装版のために追加したのかもしんないけど。

 

それにしても・・・う~ん。

・・・ちょっと感慨深いものがあるわね。

アタシってば阿部あかね先生の作品、本当に大好きなの。

ただ大好きであったとしても、贔屓する訳にはいかないわよね。

デビュー作との事だけど、あくまでいつものようにありのままの事を正直に評価していこうと思う。

1枚1枚、アタシが着ている服を脱ぎながら解説していくわ。

1つ1つ、この本のベールを脱がすように解説していくわね。

もうビリッビリにしてやるわ!

力任せにタイツ引きちぎっていくような感じに!

「いやああああ!やめてえええ!!」

っていう今日ちょっとだけ覗いてそっと閉じたTL漫画のようなテンションで。

・・・TLって結構凄いのね(真顔

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あらすじ

西浜高校サッカー部のヘタレ副主将・信吾は、オレ様な主将・京介の言いなり!

超従順すぎて、後輩に「犬」と呼ばれてナメられる始末(汗)

ついに「もーお前の言う事聞かねー」と京介に言い放った信吾だけど……!?
思春期サッカー部員たちの甘ずっぱい恋模様を描いた青春グラフィティ。

こんな感じね。

とは言っても、これは一番初めに出てくる子達の物語ね。

この作品は繋がりを持った世界観の短編集になっているわ。

だから最終的には渡る世間はホモばかり状態よ。

昔ツレに無理やり連れてかれたホモイベントを思い出してちょっと後半「ウッ・・!」となっちゃったわ。

いかに漫画とはいえ、密集度が高すぎるのも考え物ね・・・。

 

お話に出てくる子は全員がサッカー部ではないし、学年が違ったり学校が違ったりする子も出てくるんだけど、その部分が強調される事はないわね。

全員同じ学校で同じクラスでも問題なかったんじゃないかってくらいよ。

 

登場人物

登場人物が多すぎて、正直物語を読み終えたアタシでも把握できていない。

そこで始めはあかね先生に許可頂いて、登場人物の紹介ページそのまま載せようかとも思ったんだけど、辛口のレビュー記事なのにお願いするのもちょっとなあ・・・とも思ったので今回は割愛させて頂くわね。

コンテンツの無断転用はあんまりしたくないからさ・・。

 

感想

物語全体として、あらすじにあったように

思春期サッカー部員たちの甘ずっぱい恋模様を描いた青春グラフィティ。

ここの部分に関しては凄く良く出来ていると思う。

キャラクターの考えが、表情豊かに熱を帯びて伝わってくるわ。

序盤はたらこ唇に目を奪われてしまうけれど、コレはコレで段々クセになってくる不思議。

 

ただ流れとしては男目線からすると、時折この程度の事でキレたり殴ったりとかするなんて、強引にも程があるんじゃねーかと思う部分もあるかな

ちょっと意外だったわ。

男同士の会話の上手さって初めからではなかったのね・・・。

目から冷奴出たわよ、食べる?

 

あとは現在でも見かける、まるで小説の1文のようなモノローグね。

ここはこの時からキラリと光ってるわねー・・・。

ちょっとポエムポエムしいんだけど、幻想的でキレイな文章だわ・・。

たまに仰ってる事が分からない時があるんだけど、アタシ嫌いじゃないわ。

むしろ好感を持てる。

 

ただ登場するキャラクターが多い事が仇となってしまっているかな・・。

あかね先生はそこを考慮してか、登場人物の紹介ページで

「担当者さんに描き分けが甘い」と指摘された旨をコメントしているんだけど

単純に絵のみの描き分けが甘いだけではないとアタシは思う。

キャラクターの内面までもが被ってしまっているのよね。

基本的にはいくつかの短編によって構成されているので、そのお話お話で

主軸となるキャラクターは決まっているんだけど、世界観が共通しているので被るキャラがモブキャラとして出てきた時にかなり困惑してしまう。

その時の氷太の反応をできる限りお上品に表すと

 

「・・・この状況でどうして貴方様がそのような事を仰るのかしら・・?」

 

「え?別人?・・・・紛らわしいんだよカス!!

 

と行き場のない怒りをそのキャラにぶつけてしまったわ。

怒ってごめんなコノヤロウ!! 

 

 

物語に関してはどのCPのお話も

「自分も相手も男なのに・・」

っていう部分の葛藤が主となるわ。

そういう意味ではBがLしていると言える。

けれど逆に言ってしまうと、どの物語も本質的に抱えている問題は同じだし、それがキャラクター性が被ってしまっている原因にもなってしまっているとアタシは思うの。

 

相手も自分も男である事に対する葛藤は納得できるけど、その後じゃあ一体どうやって、何がきっかけとなって言えずに秘めていた気持ちを打ち明けるのか?

ここが省略されていると捉えかねないのよねこの漫画。

だから結局はBLしてはいると思うんだけど、結局は少女マンガの枠を越えられなかった「BL要素を付加した少女マンガ」という印象かなあ・・。

 

ただこうも考えられるわ。

あかね先生って、今では凄く実績のある作家さんじゃない?

むしろ今のあかね先生の作品からじゃ決して見られない、初々しさのある「甘さ」を見る事に価値があるんじゃないかってね。

 

まとめ

正直言ってしまうと、あかね先生のファンではない限り購入して何かを得られる漫画ではないと思うわ。

どれも似た話の物語に入り込む事もできず、区別の付きにくいキャラクターに陶酔する事もできず、発展シーンもあまりない。

ストロングポイントに欠けている作品なので、あかね信者のコレクションアイテムだと思う。

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今回の漫画

 

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