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ホモがBL漫画を斬るわよ!

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【感想】『つたや家/吉池マスコ先生』―色んな形の家族の愛―

つたや家【Renta!限定特典付き】

つたや家【Renta!限定特典付き】 

今まで黙っててすまなかった――

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こんにちは、氷太よ。

今日は吉池マスコ先生の

『つたや家』

を頂いていくわね。

実は物語序盤で1回タブレットぶん投げた作品なのよね。

絵があまりにも好きじゃなくってさあ・・・。

ちょっと読む気になれずに放置してたのよ。

やっぱりどんだけタブレットぶん投げたとしても、読み進めないと分からないものってあるわよね!

え?タブレットがかわいそうって?

は?「Xperia  Z2」の耐久度舐めてるの?

まあ最近画面の隅っこが黄ばんできてはいるけども・・・。

幼児のパンツかっつーの!!

 

まあ気が進まないけどもとりあえず1回は読むか・・・って頑張って読んでみたのね。

なにこれおもろいやないかい!!

 

この漫画は「つたや家」の4兄弟の恋愛模様を描いたお話。

コメディオンリーな話ではないのよね。

ドラマ要素もしっかりあるわ。

滅したい・・・。

超軽んじてた自分を滅したい・・!! 

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あらすじ

両親を事故で亡くしてから、3人の弟達の世話をしつつ三十路を迎えた元ヤンの一馬(かずま)。

ラーメン屋を切り盛りしながら、高校時代の先輩で店の常連・星野(ほしの)と付き合っていたけれど、ある日秘密の関係が兄ちゃん激ラブ☆な四男にバレて兄弟達に激震が走る!!

大混乱なつたや家ブラザーズの運命やいかに!?

つたや家4兄弟それぞれの恋を描いた表題シリーズ他、異色の戦国BL連作を収録。

こんな感じね。

この長男・一馬がそれはそれは苦労人でねえ・・・。

アタシこういう設定にほんと弱いのよ。

ただこうしてあらすじ見ると、「あれ・・そうだったの?」ってなる部分もあるわ。

お店、居酒屋って言ってなかったっけ・・?

ラーメン作ってたとこあったかな。

 

一応物語としては、

長男のお話。

三男と四男のお話。

次男のお話。

戦国時代の短編。

っていう構成になっているわ。

登場人物

長男:一馬×攻め

弟とは歳の離れた長男。

高校生の時から親代わりとして弟達の面倒を見てきた。

「せ、先輩。だ・・出してもいいすか」は反則級に男くさカワイイ

↓お兄ちゃん見てて大体の人こうなると思う↓

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次男:公次郎×攻め

大人しく優しい気質の次男。

漫画家を目指しており、いつも応援してくれる「えりか」という子を好きでいる。

金持ち・長身・イケメンのライバルの存在と自分を比較し、自虐している。

そういや漫画家目指すBLキャラってアタシ見るの初めてかも

三男:淳平×攻め

ちょっとやんちゃな三男坊。

ある出来事から四男の敦士を意識してしまう。

この漫画のおバカ担当

四男:敦士×受け

一馬に恋する四男坊。

一馬のお弁当はしっかりと用意し、他の兄2人には

どでかいおにぎりだけ渡す腹黒

・・・でも気持ちは分かるんだよなあ。

感想

アタシの個人的な感性の問題かもしれないけど

絵は決して上手ではない。

キレイな絵というよりもカワイイ絵。

凝っている絵というよりも素朴な絵。

そんな感じ。

でもこの路線で洗練していって欲しいかなあ。

個性があって味わいがあるもんね。

 

各お話、短編も含んでの評価なんだけれどもBLに必須な要素がバランス良く盛り込まれている印象を受けたわ。

重たい流れであっても、コメディ要素を挟んで軽くする。

逆に軽い流れに傾いてきたら、人の心情を汲み取らせる描写を挟んでドラマ性を生む。

バランス感覚に凄く秀でている作家さんなんだなと思ったわ。

 

アタシの中では面白いと感じた順番は以下の通りになるわね。

 

次男のお話>長男のお話≧短編>>>三男四男の話

 

長男のお話は、長男の恋愛模様というよりはその恋愛模様を目撃してしまったその他の兄弟のお話・・・とも取れるわね。

ここ、ちょっと残念。

高校時代の長男の恋愛に対する回想とかあったら尚良かったかな。

そういう意味では苦労人らしい設定が活きてるとも言えるけれどもね。

こういう部分でも報われてねーのかよみたいな。

ただまあBLではあまり描かれる事のない外野の人達の反応を描いた稀有な物語よ。

いや描かれてはいるんだろうけど、いつの間にか物語からフェードアウトしてるじゃんそういうモブキャラってさ。

だけどこの話は皆「家族」だから好き勝手言って退場させる事はできないのよね。

現実の男同士の恋愛において、1番怖いのは当事者同士の問題じゃないもの。

ここを問題提起から解決に至る流れが家族というフィルターがあるから、多少安易ではあるけれども、物語に組み込まれてて良かったわ。

 

 

次男のお話はちょっとホロっとする部分があったわ。

アタシやっぱり女装男子ってのに最近シンパシーを感じ始めているのかしら・・?

次男が「えりか」って子に告白する勇気を持てないっていうのも1つのメインテーマではあるんだろうけども、同じく「えりか」も次男に告白する勇気を持ててないのよね。

健気にずっと応援し続けたえりかの

「えりかずっと待ってたのに」

の前後とか

「えりかの全部を見てもえりかの事嫌いにならないでね」

とか改めて見るとどこか物悲しそうな表情をしてて、胸にグっと来るものがある。

見た目はカンペキに女性なのでそういう意味ではBLとは言い難いのかもしれないけど、物語は間違いなく珠玉のBL。

 

えりか・・・本当に良かったね。

 

三男と四男は、兄弟モノのBL・・と見せかけてちょっと爆弾を抱えた内容なのよね。

ただいかんせん恋愛に結びつく様が突拍子もないような・・・。

その後に関しては凄く丁寧なんだけど・・・。

ちょっときっかけ作りが色々と同意しかねる内容かなあ。

 

短編

コメディ要素満載なんだけど、時代劇特有の儚さっていうのかな。

無情っていうのかしら。

そういう部分も際立っていて良かったわね。

相手のために体を張ったり、耐え忍んだり。

結ばれる人もいれば、そうじゃなく立ち去るしかできない人もきちんと描いている。

アタシはぶっちゃけ好きな短編の1つになったわ。

まとめ

所々挟まれるシリアスな部分とコメディの部分がクセになる漫画。

軸となるBL部分をテンポを変えながら、しっかりと伝えてくれる。

物語自体は初心者向きだと思うけど、発展シーンが意外とリアルなので色んな層にオススメよ!

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今回の漫画

 

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