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【感想】『エイプリルとキッス/雨野サン先生』―病?呪い?それとも奇跡?―

エイプリルとキッス

エイプリルとキッス

 エイプリルフールだと言ってくれ・・・――

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こんにちは、氷太よ。

今日は雨野サン先生の

『エイプリルとキッス』 

を頂いていくわね。

アタシ、すげー動物好きなのよね。

特にワンコロ大好き。

実家にチワワ居るのよね。

女の子なんだけど超大人しくってカワイイのよね。

横になるとね、スライディング☆ゴロンしてくるの。

一緒に大人しく寄り添ってテレビ見てたりするのよ。

そんな様子を見ててアタシいっつもこう思うの。

 

ああ、お婿さんにして欲しいって。

・・・結構末期でしょ?

 

この漫画、エイプリルフールに「犬になってしまう現象」が起きたという設定になってるわ。

まあSFよね。

そんな中

何故犬になってしまったのか?

解決方法はあるのか?

とかそんな方向性に行くわけでもなく、速攻原因・治療法が判明するのよ。

その治療法とは・・・

 

「片思いの相手にキスをされること」

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あらすじ

ウソだと言ってくれ!

ニュースで見た「恋をすると動物になる病」が本当だったなんて……! へんな病気のせいで犬になってしまった兄・コースケをもう一度人間に戻すためには好きな人からのキスが必要らしい。

コースケを助けるため、弟のユウキが想い人をたずねると、返ってきた答えはまさかの……ワンワン!!

わっかんないよ! どうしたらいいんだー!!

こんな感じね。

可愛らしいお話よね。

童話のようなお話でさ。

ここにBL要素くっ付けてきたってのが1番凄い部分なんじゃないかな。

人間の発想力ってほんと凄い。

つまり今回のお話では何がミソになってくるかと言うと

「恋をすると動物になる病」から開放されるためには

・片思いの人にキスしてもらう

ここのハードルは勿論なんだけど、もう1つあるわ。

片思いの人にキスされると人間に戻ってしまうって事は

・言葉にしなくても、自分の片思いの相手は誰か明確になる

って部分にも重きを置いてるわけよ。

簡単に言うと言葉にしなくたって、犬から人間に戻った瞬間相手に告白してるようなもんなのよね。

登場人物

エイプリルとキッス

 

ユウキ(表紙左奥)×不明

コースケの弟。

突然犬になってしまったコースケを人間に戻そうと、コースケの片思い相手を探す。

探しているうちに自分の中にあるBLの波動に目覚める。

コースケ(表紙右奥)×不明

犬になってしまったが、そんなに人間に戻ろうともしていない楽観的な性格。

兄であるシーンが1割、犬であるシーンが9割の不遇な子。

あれ?この表紙の犬ってアナタじゃないんですか・・・?

感想

まずねー、BLの流れをしっかり汲んでいるなー!!と評価したい部分があるわ。

コースケの片思いの相手を探るため、ユウキはコースケのスマホの写真を辿っていくんだけど・・・。

ここでよく出てくる女の子にピンと来るものがあったのか、この女の子、「森重さん」に事情を説明し、協力して貰うのよね。

つまり人間に戻すために、キスしてくださいって頼むわけ。

でもさあ、これってBLなわけじゃん?

もう結果は見え見えなのに・・・・。

見事な踏み台扱いで笑ったわ。

もう清清しい程の噛ませ犬っぷり。

アタシ見ててRPGのゲームによくあるチュートリアルかと思ったもんね。

チュートリアルってプレイヤーが基本操作に慣れるために、絶対に負けない相手と戦う物語序盤に絶対にあるヤツね。

なんでBLに出てくる女性ってこんなにも不憫なのかしら?

もうある意味この不憫さを楽しむ側面もあるわよね。

 

その後家に帰って、ユウキが犬の状態のコースケに

「なんで治らない、森重さんに失礼だろ!」

って叱りつけるんだけど・・・。

 

いやいや!!お前やお前!!

お前が失礼なんやっ!!

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ただねー、やっぱり欠点もあってねえ・・・。

この漫画BLとしては致命的なとこがあるの。

基本的にかなりライトなお話なのよね。

愛っていうよりも完全に恋のお話。

それはいいんだけど、完全に一方通行の感情しか描いてないのよね。

お互いの気持ちみたいなのが描かれてないの。

そこで起こる感情の揺らぎってのが一切ない。

ここかなー・・・。

BL要素の薄さを感じる部分は・・・。

アタシね、言葉のキャッチボールって感情のキャッチボールだと思ってるのよね。

感情を言葉に乗せて、相手をそれを噛み砕いて返してくるわけじゃない?

例え相手が無言であってもさ、それはそれで何かしらの感情を抱えた返答だと思うのよ。

それがこの漫画にはないのよねえ・・・。

特に大前提にあるBLという主題に関して。

一人よがりなんだよなあ・・・色々と。

何かしら通じ合うっていう要素が一切ないのよね。

ここが残念かな。

 

ただその分、片方の恋愛感情は凄い伝わってくるけどもね。

特にやっぱりメインとなって描かれていったコースケ。

ユウキも伝わっては来るけども、勘違いが酷い。

タブレット投げつけてやろうかと思ったくらいよ。

 

あとは短編が何作か収録されているんだけど

絵が酷いかな。

中には初期の頃に作ったお話なのか、パラパラ漫画かな?ってくらいの絵もある。

それでいて肝心のお話も、ポエム過ぎてアタシには訳わかめだったわ。

砂利とかよもぎパンとか、通常のBLにはないような物がキーアイテムになってる部分は独創的で良いと思ったんだけどねえ・・。

雰囲気を伝えようとする、ヤマシタトモコ先生のような独特の世界観は感じるんだけど、絵のクオリティの低さが足を引っ張ってて読者側に届いてこない。

表題作のように、具体性のある物語で勝負していくべき作家さんなんじゃないかしら・・・。

まとめ

表題作は、相互関係のBL要素は描かれないけれども一読して欲しい作品。

ワンコかわいいよワンコ・・・!!

ただ収録されている短編がちょっと頂けな過ぎるので、総合的に考えて「普通」評価が妥当・・・かな。

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