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ホモがBL漫画を斬るわよ!

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【感想】『どのツラさげてスキだとか/桃井ジョン先生』―格差を乗り越える―

どのツラさげてスキだとか

どのツラさげてスキだとか

 7年かけてやっと覚悟を決めた――

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こんばんは、氷太よ。

今日は桃井ジョン先生

『どのツラさげてスキだとか』

を頂いていくわね。

この漫画、実は氷太追加購入してしまった作品なのよね。

右側の少年が可愛すぎて可愛すぎて・・・!!

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タブレットって大きく絵が写るから、よく絵が見えるのよね。

釣り目・アヒル口には最高に萌えるけども、こんなにタラコ☆クチビルさんだとは想定外だったのよ。

そこだけちょっとマイナスだったわ。

ただ!!嬉しい誤算だったのが漫画内のこの少年が元々サイトで見ていた縮小画像よりも可愛かった事。

遠目で見た時以上にドタイプだったわ。

キャップを後ろ向きに被ってるなんて・・・。

桃井ジョン先生、アタシの為にこのキャラ作り上げてくれたのかしら?と思った程よ。

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この作品は他に短編が2つ収録されているわ。

内1つが最高レベルに名作なのよ。 

詳しい内容は後述するわ。

表題作はまあまあってとこかしら。

もう1つの短編は至って普通・・・かな。

大学助教授と生徒のお話なんだけど、苔とBLを絡み合わせるのはさすがに難しかったんじゃないかしら・・・。

ちょっと何を伝えたいのかが分からなかったわ。

そういう独創的な発想は認めるけどもね。

 

じゃあ表題作のあらすじ見ていくわよ!

あらすじ 

高校卒業後、家業の自動車修理工場で働く太一は、恋に奥手な純情少年。ある日、高校時代の同級生で、現在はエリート医師の宗方に突然、「俺とつきあえ」と言われる。ルックスも良くモテ男の宗方に、劣等感を抱いていた太一は即座に断るが、宗方は全然諦めてくれなくて……!?

こんな感じね。

完璧すぎる男と、劣等感を抱える子の話ね。

この完璧すぎる男がこれまたテンプレなキャラなのよね。

って感じなのよ。

この漫画、実はコメディ路線ではあるんだけど「格差」っていう部分にはシリアスに焦点を当てているのよね。

境遇が違いすぎる2人が、また交錯した時に何を思うのかが主な内容になっているわ。

 

登場人物

どのツラさげてスキだとか

 

森川(表紙右)×受け

実家の自動車工場で働く一般庶民。

高校時代、全ての面で敵わなかった宗方に劣等感を持っている。

チビ・ショタ顔・生意気・・・。

氷太に愛される為に生まれてきたようなキャラ。

宗方(表紙左)×攻め

完全無欠のスーパーエリート。

プライドが高く、オレ様系キャラクター。

普段相手にしないような庶民タイプの森川が好きで、葛藤している。

 

感想

この物語を語る上でまず確認しておきたいのが

・完全な男

・一般庶民

この2つの要素を掛け合わせた時に生まれる葛藤やドラマをコミカルに展開していく物語であると言う事。

ただいかんせん、この「完璧な男」って部分に欠陥があるのよね。

正直見ていて「ただの外車に乗っているキザな男」にしか見えないのよ。

完璧足りえていないの。

だから作中でオレ様発言を連発するけども、それに乗ってこないこの森川に対して「このオレが言っているのに」っていう葛藤を楽しませるのがこの物語の半分の要素なはずなんだけども、活かせてないのよね。

キャラや造形は・・・問題ないと思うのよね。

ほんっとテンプレなキャラだから。

だけどその背景が説明文でしか描かれていないから、ちょっと違和感があるのよね。

「全女子の憧れであるオレが~」ってセリフとかズバーンって擬音語と共にあるんだけど

「やべえ、コイツ電波さんだ・・・!!」レベル。

 

あとはこの森川のキャラクターも結構作りこみ過ぎてるかな~と思っちゃうわ。

「~じゃねーやい」とか「~だい!」とか設定している少年要素古くないかしら・・・?

桃井先生って「まじかる☆タルるートくん」世代なのかしら・・・。

かなーり昔の少年ジャンプのノリの時があるのよね。

まあ・・・違和感こそあれど、アタシは懐かしさを感じたから構わないんだけどね。

 

でもこれくらいじゃないかしらね。

内容としてはコメディパートとシリアスパートに分かれてて、非常にメリハリのある構成になってるもの。

そしてアタシが個人的に思ったのが、表情の作り方コマの使い方と心理描写が抜群に上手だという事ね。

ほんっと魅せ方がお上手だと思ったわ。

2人の普段のやりとりって、決して大人の雰囲気が漂ったものではなく極めて少女漫画に近いやりとりになっているんだけど、シリアスな展開に入ると一気にアダルティックな雰囲気が漂ってくるわ。

何を考えて、何に悩んで、相手に今どういった気持ちで言葉を放っているのか。

こういった所を明確に絵に載せる事ができているから、非常に読みやすい漫画になっているの。

 

表題作を読み終えた時点でアタシは

「絶対にシリアスは物語描いた方が開花する作家さんなのになあ・・・」

と思ってたら、案の上表題作に続くシリアスな物語の短編が非常に優秀な作品だったわ。

あらすじとしては、同棲してた2人が些細な事でケンカをしてしまい、同棲関係が崩れてしまうのよね。

そんな2人の心情を描いていく物語になっているわ。

長い間2人の時間を過ごしていく内に見失ってしまったもの、本当に大事なもの、そして大事なものを大切にするにはどうしていくべきなのか?

こういう部分を大人の価値観で計って行動していくこの物語は、非常にリアリティに富んでいて実際にモデルでもいるんじゃないかと思える程の完成度よ。

出会いの場所とまた2人の関係をやり直し始める場所が同じという演出がアタシの心に深く沁みこんで来て、最後の最後まで夢中で読み続けてしまったわ。

 

まとめ

表題作は比較的万人受けする内容になっているけども、物語自体は結構平凡。

けれども魅せ方が本当に上手だし、収録されている短編1つがマジで名作なのでオススメさせて頂くわ。

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