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ホモがBL漫画を斬るわよ!

独特の視点でBL漫画の感想を述べていく唯一無二のレビューコンテンツ

【感想】『ブラザー・オート・スポット/乃一ミクロ先生』

ブラザー・オート・スポット

ブラザー・オート・スポット 

この子の負ってる傷って何なんだろ――

見所・内容をザックリ言うと

  •  キャラクターが個性的で面白い
  •  刺青に関連する事もかなり詳しく描写している
  •  彫師とお客さんのお話

こんばんは、氷太よ。

今日は乃一ミクロ先生の

『ブラザー・オート・スポット』

を頂いていくわね!

もうね、表紙見た瞬間ビビっと来ちゃったわアタシ。

ちょっと誰?「それは更年期」とか言ってるの。

 

この漫画はとってもオシャンティな漫画。 

「どうせBLだし、刺青の要素とかおまけに過ぎないんでしょ?」

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とか斜に構えてたアタシを誰かブッ飛ばして欲しい。

さすがにギャングキングには負けるけど、にわか臭が全くしない高水準を保っているわ。

多分刺青が好きなのか、すごい調べたんだろうなあ・・・と思ってたら乃一ミクロ先生刺青萌えする人のようよ。

そりゃそうよね、好きじゃなきゃこんなに魅力的に描けない。

 

物語は2つのドラマで成り立っているわ。

メインの話は表紙二人による「刺青」を軸とした物語。

そしてもう1つサイドストーリー的に絡んでくるのは因縁のある兄弟の物語。

あらすじ

彫師のセイナの元にやって来たジンは、こだわるべき彫りの図柄を一任するという、ちょっと変わった客だった。
面食らったものの、実力を認められたようで嬉しいセイナ。
意外と世話焼きなジンに、すっかり懐いてしまった。
家を飛び出し、実の兄とは気まずい仲であるセイナにとって、頼れる兄貴分ができたようで信頼していたのだ。
ところがジンは兄の友人で、彼に頼まれてセイナの元を訪れたと知ってしまい……。

こんな感じね。

始めは単なる彫師と客の関係だったわけね。

そしてすぐに打ち解けて友達のようになっていく。

ただ問題がある。

このまま進んでもBLに発展しそうにもないんだなこれが。

 

この表紙、「刺青」 っていう設定から考えると全く想像も付かないだろうけど

主要人物が軒並みグウの音も出ない程良い子なのよね。

そう、そうなのよ。

良い子過ぎて、このまま二人をどう動かそうが問題なんか起きそうにもないのよね。

見た目や設定はバイオレンス臭が凄く漂っているけども、全くその要素がないのよ。

このギャップ、反則じゃね?

ヤンキーがチューリップの世話してるようなもんよ?

 

そこで出てくるのが「兄弟」の話。

ただこの兄弟の話がクッソおもんないんだよなぁ。

登場人物 

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ジン(表紙右)×攻め

怖そうな見た目とは裏腹に、超インドアで本屋の店長をしている。

元々刺青に興味があり、背中に途中で終えた傷跡がある。

友人の紹介でセイナと出会い、通う事になる。

セイナ(表紙左)×受け

見た目とは裏腹にニコニコとしている腕利きの彫師。

元々は良家の出身だが、とある事情から疎遠になってしまう。

感想

キャラクター良し!

世界観良し!

絵もキレイ!

と手放しでオススメしたくなる漫画。

・・・なんだけどもダメな点はダメという長所と短所が極端な漫画ね。

まず上記で挙げた通り、草食動物のようなほんわかした二人の性格から考えると確かにBLへ突入する出来事が起こりそうにもないため、ジンの友人でありセイナの兄弟である兄貴を突っ込んできたのは分かる。

過去のあまり宜しくないような出来事を盛り込んできたのも、全てはその為であったという事も理解できるのよ。

だけどいかんせん、この兄貴のキャラクター性が雑過ぎる。

というか兄貴に関連する事全てが雑なの。

「どこのRPGだよ!?」

とツッコミを入れたくなるような、温~い人情を盛り込んだおつかいイベントがとにかく豊富。

場面を切り替えるというか、次の展開へ向かわせるための司会進行の役割な訳なんだけど勢いに任せ過ぎて、ご都合主義感半端ないわ。

 

ジンとセイナの「友人」に留まっている状態だけれども。

BL要素はないんだけどもキャッキャウフフしている所が最高に面白いのに、兄貴が出てきた瞬間テンションが一気に下がるわ・・・。

 

―ジンとセイナのやりとり―

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―兄貴登場―

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こんな感じになる。

これもうカレー食ってる時にウンコの話される感覚に近いわ。

街の暴動に巻き込まれて病院に運ばれたり、セイナとの問題をいざ解決する部分とかどんだけアッサリしてんだよ・・・って正直思ったわ。

そんでこう思った。

コイツ、ウンコみてーな奴だなって。

 

だけどねー・・・。

やっぱり主人公二人のキャラクターが最高に良いのよ・・・。

こんなにゆるくてほんわかしてるキャラ中々いないわよ。

なんか青春映画見てるようで、原作少女漫画の映画見ているような不思議な感覚に陥るの。

男同士の絆とともに、甘くて可愛い二人が描かれるのよね。

どうやって友人っていう垣根を越えて、BLの沼に飛び込むのかドキドキしてたら

結構サクっと進んでワロタ。

まあね・・・。

残りのページ数少ないもんね・・・。

ちょっとガッカリした。

あ・・・この漫画にとってBL要素ってオマケだったんだな~って。

アタシはそれでも別に構わないんだけど、二人の事物凄い好きになっちゃったから物足りなかった。

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っていう状態で数ページ進めたらセイナによる

「もういっかいしてみて」

とその後のジンの反応を見て一気に

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に変化したわ。

もうほんと極端過ぎるわこの漫画!!

なんこれ・・・。

このシーンの二人可愛すぎるだろ・・・。

高校生の恋愛物よりも甘酸っぱいよ・・・。

BLって男同士を描く物だけど、男の役割と女の役割をガッチリと線引きする傾向にあるじゃない?

どこからどう見てもメスの顔にしか見えなくさせたりするじゃない?

あれアタシ萎えちゃうのよね~・・・。

あんまり強調しないで欲しいな~って思うのよ。

あ、このイチローさんが別腹ね。


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だけどこの漫画は二人共男らしいのよね。

キスシーンですらさ。

 

あ、ちなみに本編では発展シーンは皆無よ。

後日談では描かれるんだけど、二人共裸で体勢だけを描いている超ライトなパターン。

これは確実に発展シーン厨は欲求不満を起こすレベルかな。

物語的にはこれくらいライトで良いとは思うんだけど、絵がめっちゃキレイだからやっぱりもうちょっとくらい欲しかったかな・・・。

まとめ

兄貴に関する部分やBL要素が薄めな所が残念。

でもそれを補うエネルギーを秘めたこの二人のやりとりの可愛らしさには

オギャアアアア!ゴロゴロ!!

と萌える事間違いナシよ!

刺青や絵が好みならば、買って損はない漫画!

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