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【感想】『僕らの食卓/三田織先生』―やっと見つけた居場所―

僕らの食卓

僕らの食卓

僕の毎日に何か新しいものが入ってくる――

見所・内容をザックリ言うと

  •  食事を共にする事で、縮まっていく距離感
  •  家族のような視点、1人の人間としての視点の見事な融合
  •  暖かく、沁み込むように涙を誘う物語

 

こんばんは、氷太よ。

今日は三田織先生の

『僕らの食卓』

をレビューしていくわね。 

いや~・・・この漫画さ~・・・。

ガチのガチのガチで神がかっているわ~。

面白いとかそういうの超越しているのよね。

Twitterでの反応

 

 

  

 

 

 

絶賛の嵐ね!!

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元々あんまり発展シーンを描いていくような作家さんではないから、そういうのを求めている人には物足りなさを感じるかもしれない。

けど個人的には三田織先生ににはずっとライトピュアな路線でオナシャス!って感じ。

 

ちなみにこの漫画、子供が出てくるのよね。

もうこの子がさあ、ヤバイのよね。

可愛らしすぎる・・・・!!

アタシ正直、子供あんまり得意じゃないんだけどさ。

こういう素直な子供は流石に好きになるしかない。

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もう愛される為に産み落とされたキャラだとしか思えないのよ。

こんな出来栄え、ペルソナ4の菜々子ちゃん以来よ。

以下解説していくわね。

 

あらすじ

会社員の豊は、誰かと食事をするのが苦手。しかし、昼食をとろうとしていた公園で出会った兄弟・穣と種になぜか「おにぎりの作り方」を教えることに。以来、彼らと一緒に食事をすることが増えた豊。いつしか、みんなでご飯を食べるのが楽しみに思えて――。

こんな感じね。

ぶっちゃけ設定には意外性があったりとか、どんでん返しがあったりするわけじゃないわ。

普段誰もが忘れがちな幸せ、見落としているような幸せをクローズアップして当たり前の、でも他には決してない幸せの形を描いていくの。

大きく分けて2つの要素が描かれるわ。

まずは「食事」。

そして「家族」ね。

RENA先生の「雷神とリーマン」に近いハートフルさがあるけども、あちらは揺るがない哲学をそれぞれ持ち合わせていて、お互いに補完し合っている関係にある。

この漫画は各キャラクターが、一緒に幸せを見出していくという一体感が全面に押し出されているような物語になっているわ。 

 

登場人物

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豊(表紙右)

とある理由があり家族と疎遠な会社員。

そんな境遇で過ごしてきた為、誰かと食事を共にする事を恐れている。

穣(表紙左)

いつも弟の種の面倒を見ている良いお兄ちゃん。

種が公園で豊のオニギリを食べてしまった事により豊と知り合う事になる。

種(表紙真ん中)

穣の弟で素直で人懐っこい少年。

二人の仲を取り持つ、この物語に欠かせない存在(天使

後半お邪魔虫要因にもなったりするのがまた可愛い。

 

感想

ほのぼのとした世界観、ハチミツとクローバー」に近いものがあるかもしれない。

でもいや~恐れ入ったわ・・・。

土鍋だけではなく、まさか炊飯器の知識を学べるなんてさ・・・。

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皆知ってた!?

氷太、大学時代ちょこちょこ米炊いてたけどさ

ガチで洗った事ねーんだけど・・・!!

さすがに鍋?っていうの?

あの部分は洗ってたよ?

さすがに「手先も生き方も不器用ですね」って言われるアタシでもそこまでズボラじゃないわ。

でも蓋の裏とか取り外せる事も知らなかった・・・。

確かに炊き上がった米はいつも黄色かったし、臭かった。

でもアタシ、それがアタシの炊飯器の性能だと思ってた・・・。

ずっと「くっせー炊飯器だなオイ!!」って思いながら食ってたわ・・・。

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BLとして個人的に好きなのは豊が風邪を引いた時の部分。

やっぱ彼氏っていいよなぁ~って思っちゃったわねえ・・・(遠い目

この時はそんな関係じゃないんだけどさ。

アタシもそんな事されてみたいもんだわ・・・。

ましてやさ~、アタシの元彼と同じ名前なんだもん。

漢字は違うけどさ。

しかも見た目もちょっと似てるんだもん。

だからかな~。

いつもの2割増しでいやらしい目で見ちゃったわよね。

 

物語全体としては、凄くほのぼのとした世界観が漂っているわね。

だからなのかしらね。

お互いの自己紹介が終わるの見計らったかのように、何故か米が炊けるのも強引に感じる事もなく、逆に可愛らしさとして魅力的に見える。

こういう部分、普段なら「ご都合主義乙」の一言で片付けるんだけど、この漫画だと「フフッ」っと笑えちゃう、許せちゃう。

 

「おかえり」と「ただいま」。

皆で言う「いただきます」。

そしてまた会える週末を楽しみに待つ様子。

2回目また読むと、1回目ではただ微笑ましく見えただけだったのに少し涙が出そうになるわ。

この漫画はそのほのぼの感を保ちつつ、凄くメッセージ性の強い内容を持っているのよね。

ただ「幸せな日常でした。」で終わらないのよ。

それを知ってしまうと、どういう気持ちで一緒に豊がご飯を食べているのかを知ってしまうと、笑っているその顔がどれだけの幸せなのかを想像してしまって涙を誘うの。

 

この漫画が描いていくメッセージは『痛み』。

人との関わり合いの中で、回避する事のできない痛みっていうのはどうしたって生まれるものよね。

それが生きていくって事であって、この痛みから逃れようとするって事は生きていく事を否定する事だものね。

ただ今回描かれる痛みっていうのはどん底に落ちてからの痛みじゃないの。

幸せの中に居るからこそ、怖くなってしまうような怯えてしまうような痛みが描かれるの。

それをどうやって乗り越えていくのか、この部分と豊と穣がどんな風に幸せを噛み締めていくのか。

この部分がこの漫画の主な部分になっていくわ。

 

・・・なっていくはずなんだけど。

やっぱり種の存在感が半端ない。

普通BLでここまで子供がメインキャラクターとして描かれると舌打ちが聞こえてきそうなものだけど、恐らく満場一致で種ちゃん大好きになると思う。

ルックス、性格、そしてファッションセンス。

どれをとってもこの子を越える子供は存在しないんじゃないかと思わせるくらい良い子なのよね~・・・。

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それにしても三田織先生・・・。

キッズ商品とか手がけたら売れるんじゃないかしら・・・。

どれもこれも可愛らしいわ・・・。

もう1度言っておくけど、氷太は別に子供好きじゃないのよ。

それでもこんな気持ちにさせるなんて・・・。

子供が好きって人が種ちゃん見たら一体どうなっちゃうのかしら・・・。

爆発しちゃうかもしれないわね。

 

まとめ

これは文句の付け所のないくらい名作な逸品よ!!

あ、発展要素が薄いって部分だけ弱点か・・・。

2回でも3回でも読み直したくなるこの漫画、きっと疲れている時読むと癒しになるはず。

目に涙を浮かべながら、沁みこむ様な暖かさを感じて欲しいわ。

今回の漫画
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