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【感想】『かえってほしいの/黒娜さかき先生』—言葉がなくても伝わるもの—

かえってほしいの【おまけ付きRenta!限定版】

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俺はロクデモネー男に惚れちまった——

見所・内容をザックリ言うと

  •  医者の卵と金貸しの甘くスタイリッシュな大人の恋愛物語
  •  セリフがある話が本編には1つしかないサイレント漫画
  •  ホモっていいよな・・・と思わせるような色っぽさ

こんばんは、氷太よ。

今日は黒娜さかき先生の

『かえってほしいの』

を頂いていくわね!

いや~・・・凄い作家さんだわこの人。

話の路線とか全然違うけど、この衝撃は朝田ねむい先生以来だわ。

Twitterでの反応

 

 

 

 

 

坊主頭のワイ、高見の見物。

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この漫画、何が1番凄いポイントなのかっていうと大多数の部分がセリフがないって事なのよ。

だから初めどうレビューして良いものか困ったんだけど、巻末に先生が正にピッタリの言葉を残してくれていたわ。

「この本のコンセプトはサイレント漫画」だとね。

 

サイレントってアレですよね?

「イロモネア」にあるクソ面白くないジャンルですよね?

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いや~常々思ってたんですよ。

アレって、視聴者も芸人もメリットのない

完全にオワコンなジャンルじゃないかってね。

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お笑いを批評していくのはやめとこうな。

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それに比べてこの漫画は抜群に面白い!

絵だけで何かを伝えるっていうのは相当に苦労されただろうけども、言葉がないからこそ1コマ1コマによりBLの魔力が秘められているって感じね。

以下解説していくわね!

あらすじ

太惺(たいせい)の飼い猫はたつるにちっとも懐かない。

だってたつるは、ご主人の上に乗っかって切ない声を出させたり、無理矢理責めて泣かしちゃったりするワルいヤツだから……。

飼い猫が見てるけど、大人カップルはいつでもイチャイチャ。

甘~く刺激的な春夏秋冬ライフ。

サイレント漫画9編に全話の後日談カットを描き下ろし。さらにセリフ有り番外編を3編収録。

こんな感じね。

ぶっちゃけ大部分はストーリーがあってないようなもんかな。

2人の日常を切り取って、サイレントで描いていく訳だから。

2人の出会いの経緯と付き合う事になるまでは勿論、サイレントではなく通常の漫画のように描かれるわよ。

逆に言わせて貰うと、最初の2人の出会いを見ておかないとサイレントの部分見ても

 

え?何この漫画・・・・。

脱字レベル通り越してスッカスカなんですが・・・。

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となってしまうわ。

それくらい、サイレントをコンセプトとしているけれども出会いと結びつきの部分に関しては2人の人となりを理解して貰うためにもセリフは必須だったのかと思われる。

登場人物

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たつる(表紙左)×攻め

髪の綺麗な人が好きな医者の卵。

ある日電車で、理想的な髪をしている人に寄りかかられ以後気になってしまう。

表紙はリーゼントっぽく見えるけど全然そんな事はない。

むしろお前誰だレベル。

太惺(表紙右)×受け

飼っているネコが柵にハマってしまっている所をたつるに助けて貰う。

ボーズ頭に金のネックレスをしているいかにもヤーサンな男。

その正体は・・・・。

 

あ、無理矢理襲われて泣いてる姿。

大変美味しゅうございました。

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感想

エレガントでスタイリッシュの一言。

この漫画は漫画という枠内でありつつ、そこを超えた一種の文学とも言っていい内容なんじゃないかしら。

セリフがない以上、1つ1つの絵に秘められている内容を読み手が想像する事が必要不可欠になっていくんだもの。

サスペンスのような推理ではなく、物語内の流れと自分の経験則に基づいて「今2人は恐らくこういう事を言っているんだろうな」「こういう気持ちなんだろうな」とすくい取る工程が必要なのよ。

???「うっひょー!!薄い本がブ厚くなるぜぇ!!」

初めこそはセリフがない故に、物足りなさを感じたわ。

でも読み進んで行く毎にコレがクセになってくる。

これねー、きっと動物が好きな人は多分ハマると思うわ。

作内にネコが出てくるんだけど、コイツも可愛いんだけどそういう事じゃないわよ。

動物は言葉を話せない。

でも、ちゃんと感情があって分かりにくいかもしれないけど微妙な表情の変化もあるのよね。

「動物好きに悪い人はいない」って言うでしょう?

動物好きな人は相手の感情を推測する事に長けているっていう研究データがあるのよね。

だからアタシは、コレって今相手がどんな気持ちでいるのか完全ではもちろんないけど、何となく理解できるからじゃないかと思うのよ。 

言葉を話せない存在と共にする事で、自然とそういう能力が訓練されていくの。

 

この漫画も同じよ。

言葉がない。

勿論さかき先生が織りなす2人の表情や生み出す流れ、そしてそれぞれの話の結末はどれも秀逸なものばかり。

彼らはこの漫画内で確かに息をして生きているの。

それぞれの光を持ち寄ってキラキラと輝いているの。

でもそれだけじゃこの漫画の良さは成り立たないのよ。

セリフがないから。

適切なセリフはきっとあるのよ。

でもあえて描いていないの。

だからね、そういうのが苦手な人には全然この漫画の良さは理解できないと思うの。

アタシが動物の話を持ち出したのはこの為よ。

理解するには1コマ1コマに散らばっている情報を拾い集めて、自分で創り出すという事が大事になってくる漫画なの。

言葉にすると難しいように思えるけども、全然難しい話じゃないわ。

というか基本的に繊細な恋愛モノの多いBLを読んでいる方々は全く問題ない。

創作活動している方なんかは水を得た魚のようにビッタンビッタンするような漫画なの。

 

ああー!レビューすんの難しい!!

全く・・・厄介な漫画ねっ!!

 

あ、でもね。

素人目でもデッサンが崩れて落ちてんなっていう部分があったから、そういう所だけ描き直して欲しいと思ったわ。

「誰だよ・・・!!」ってなっちゃうとこが2、3箇所あったから。

まとめ 

間違いなく読む価値のある漫画!!

氷太ももう何週読んだ事やら・・・。

ちなみにタイトルの「かえってほしいの」の由来は2人のセリフじゃないように思える。

だとすると残りは・・・。

それとこの可愛らしい強面ハゲ坊主にどっぷりとハマって欲しい。

スーパーでの買い物の時に、ゴーヤを差し出してくる部分はもう

ぎいいいいにゃあああああああああ!!!

って大興奮する事間違いなしよ!

え?たつる?

あ、タイプじゃないの、ごめんなさい。 

 

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今回の漫画

 

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