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ホモがBL漫画を斬るわよ!

独特の視点でBL漫画の感想を述べていく唯一無二のレビューコンテンツ

【感想】『なびかないにもほどがある/ここのつヒロ先生』―運命と偶然の違い―

なびかないにもほどがある【Renta!限定特典付き】

なびかないにもほどがある【Renta!限定特典付き】 

たぶん俺は初めての恋をしている―― 

見所・内容をザックリ言うと

  •  恋に落ちた時、人はどう変わっていくのか変われるのかを描く物語
  •  相手に想いを伝える言葉が歌のように洗練されている
  •  読者を引き込ませる心理描写

こんばんは、氷太よ。

今日はここのつヒロ先生の

『なびかないにもほどがある』

を頂いていくわね! 

凄く美麗な表紙よね。

「こちらに判をお願いします」みたいな悪徳金融の方みたい!

 

アタシ、「漫画を描く」って事に関する知識とか経験とかないからさ。

あんまりこういう事言いたくないんだけどもね。

この方は漫画を描く為に生まれてきたような方ねきっと。

描きたい事が明確にあって、それを描ける圧倒的画力。

コレ、デビュー作よ?

このクオリティは凄すぎだろ・・・・。

 

これは正直言って凄いとしか言えない!

漫画を描く才能の塊みたいな人だなぁ・・・。

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ちなみにボクの才能っていうか特技は

『10秒以内にイケる』っていう事くらいかな。

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早漏にも程があるだろ・・・。

高須クリニック行って来いよ・・・。

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あらすじ

バイトと遊びで留年危機の俺は、廃部寸前の地学部に島送りになった。そこで、いけ好かない部長の沓間が、顧問をオカズにオナる姿を目撃し、興味本位で脅して何度もセックスした。…求められれば応じるくせに絶対なびかない、クソ真面目で、一途で…不器用すぎる沓間。気づくと俺は本気の恋におちていたのだ。クズ問題児×堅物優等生「なびかないにもほどがある」

義兄弟の絶対言えない片恋事情「この花は神様にだってあげない」収録。
問い合わせ殺到「ここのつヒロ」鮮烈デビューコミックス! 大量描き下ろし24ページ

こんな感じね。

この漫画もう1CPのお話があるのよね。

個人的にはコッチの方がアタシ好みかな。

ちょっと泣きそうになっちゃったし・・・。

表題作に関しては初めはもう

なんやこのフシダラな漫画は・・・!!

って感じだったわね。

だって何よこの部分。

いけ好かない部長の沓間が、顧問をオカズにオナる姿を目撃し、興味本位で脅して何度もセックスした。

 

に・・・日本語でOKだお!!

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って感じじゃない?

ノンケじゃないの?ホモなの?穴があればなんでもいいの?

アタシとは遊びだったの?

正にBLって感じなんだけど、アタシはそういうの要らないのよね。

もっとリアリティのある恋愛を見たいのよ。

まあ初めこそはそんな感じだったけど、実にこの漫画は「何を描いていくのか」を明確に表現していく満足する内容だったわ。

登場人物

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蒲原(表紙の人)×攻め

素行不良により地学部に入部させられたメガネチャラ男。

序盤はゆとり教育の塊のような人間、中・後半は彼氏の鏡。

正反対な性格の沓間と一緒に居る事で大切な事を見出していく。

沓間×受け

蒲原に冷たい優等生、鉱物採集が趣味。

顧問の使用したマグカップをチュッパチャップス&発射した所を蒲原に目撃される。

以後、それを理由に蒲原と体の関係を持つが顧問が結婚する事になり――?

お前はそもそも顧問のどこが好きなわけ?

 

顧問のこの木こりさんのようなむさ苦しいルックス・・。

ウン、俺にはムリだお・・・カタツムリだお。 

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感想

いやマジで印象に残るシーンが多い。

「いいから早く俺を犯せよ!」とかさ。

他のBL漫画でもちょいちょい登場する言葉よね。

コレ申し訳ないけどアタシ笑っちゃうのよね。

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みたいなさ。

オメー喜んでんじゃねーかよ!!

ってなっちゃうの。

 

でもこの漫画は全然違うのよね~・・・。

葛藤が織り交ざってるのが分かるのよ。

こういう1コマで読み手をギュッと惹きつける力があるのが本当に凄いわ。

 

それとエッセンス的な要素となっている「鉱物」。

コレを凄く上手に扱っているわね。

なぞらえていくのよね。

自分を、相手を、そして互いを。

どこにでもある石コロだけど、同じものは1つとしてない。

そこに価値を見出すか見出さないかで、捉え方が変わってくる。

勿論、恋愛にもそれは当てはまる。

通常の言葉回しも素晴らしいんだけど、この鉱物と2人の物語の絡め方は秀逸。

 

ただ新人さんらしい難点もあるの。

ちょっとネタバレになるわ、ごめんなさいね。

今書いた通り、セリフ・見せ方凄く高いクオリティを持っているのは間違いないの。

でもね・・・起承転結の中で起と転の部分がう~ん・・・ってなるのよね。

特に転じる時かな・・・大きなマイナス点は。

例えばこの表題作の中で、顧問の先生が結婚して旅行に行ってお土産を買ってきてくれるの所があるのよね。

ここで蒲原は沓間の気持ちを考えて、沓間が来る前に全部食っちゃうのよね。

それを沓間が見て、蒲原のその行動の意味を察する・・・という高校生らしい微笑ましい部分があるの。

問題はその直後だ。

蒲原が自身の素行不良な点から、地学部に・・というよりも沓間に迷惑をかけない為に

退部しようとするのよね。

その旨を沓間と顧問に告げるわけ。

・・・沓間、顔真っ赤にして怒るのよ。

AAで伝えると、割りとマジでこんな感じよ。

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んでまあその後カッコイイセリフと共に、2人のあまーい時間がやってくるんだけど。

ハイハイハイハイ、ストップストップゥッ!!

アタシはオカマよ?

黙って見てなんか居られないわ!!

 

ここ、おかしくない?

沓間さん、蒲原が顧問のお土産の饅頭を食った意図を察したわけよね?

それは察する事ができたのよね?

なのに「迷惑をかけるから地学部を退部する」という蒲原の心中は察する事ができないの?

饅頭食った意図を察する方が難易度高いと思うんですが・・・。

地学部退部したからって、2人の関係って終わるの?

何でそんなにオコなの?

 

これはほんの一例よ。

この後の沓間の蒲原を嫌っている先生に謎の主張しにいくのもそうなんだけどさ。

アタシが考えているこの作品の、もう1つのお話を含め共通している唯一で最大の短所は読者が『作家の介入を感じ取れてしまう事』だと思うのよね。

 

・・・・。

 

オウコラ、「何言ってんだコイツ」って思ってるだろ?

 

勿論、作家がキャラクターを描いて動かしているのは当然理解しているわ。

でもね、この転の部分において

「このセリフを言わせたい、この描写を描きたい」っていう欲求が見えて、キャラクターがその物語を生んでいるっていう感じが全然しないの。

自然じゃないのよ。

何でこういう突拍子もない流れになっていくの?

って引いてしまうの。

ここねー・・・凄く大きなマイナス点よ。

ものすごーく大きなエネルギーを生んで走っていたのに急ブレーキかけられるようなもんだもの。

勿論結末までへの過程は素晴らしいから、また加速して満足感は得られるんだけどもね。

アタシみたいに創作活動全く知らないド素人に言われたかないだろうけどさ。

物語の骨組みっていうか、プロット設定に捕らわれすぎなんじゃないかしら・・・?

描いていて、他の物語が浮かんできたりとか多分したと思うのよ。

でも恐らくその道則は選ばなかったんじゃないかと思うの。

もしくは混ぜてしまったのか・・・。

だからこんな急勾配のような違和感のある繋げ方が目立つんじゃないかとアタシは思うのよね。

 

大きい穴だけど、ここだけよアタシが感じた問題点は。

天才なのは間違いないの。

全体的に滑らかになるように努力すれば、完璧になるハズ!!

 

まとめ

辛口気味に書いたけど、間違いなくオススメできる漫画。

発展要素も高校生モノらしく、控えめではあるわね。

ねっとりはしてるけど(意味深

正直名作レベルに加えてもいいかな~・・・って揺れる内容ではあるの。

コンセプトが明確だし、クオリティも高いから。

ただこの急ブレーキを何箇所も引かれると、やっぱり差し引いてオススメが妥当かしらね。

でもアタシ、ファンになったわ。次作も必ず読むわね!

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今回の漫画