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【感想】『やたもも2/はらだ先生』―愛憎の精算―

我慢して笑うのやめろよ――

見所・内容をザックリ言うと
  •  相変わらずの微笑ましさとダークさを持ち合わせる漫画
  •  モモの出生・過去が明らかになる
  •  圧倒されるような人の闇の部分の描写

 

こんばんは、氷太よ。

今日ははらだ先生の

『やたもも2』

を頂いていくわね!

1巻のレビューはこちら。

 

しっかし続編が出るとは思わなかったんだよなぁ・・・。

「AA やる夫  困」の画像検索結果

 

新刊のラインナップに並んでいるのを見た時、ガチでおったまげたわ。

だってだって!

1巻で正直描き尽くされた感はあったじゃないのよ!

ほのぼのとライトダーク路線を行ったり来たりしてたのが『やたもも』の醍醐味だった訳じゃない?

2巻・・・ましてや3巻で一体何を描いていくというのよ?

 

カルピスを薄めるような手法で引き伸ばしたのであれば

いくらはらだ先生でもガツンと言ってやらなきゃいけないな!!

「AA やる夫 読書」の画像検索結果

 

・・・どれどれ読んでいきますかな。

「はいはい やる夫 AA」の画像検索結果

 

えええええ!!

1P目からナニを挿入されながら寝てるんだが!?

やる夫「ブーッ」

あらすじ

おはようからおやすみまで盛りっぱなしな八田ちゃんのせいで騒音に迷惑して壁ドン(ときめかない方)を繰り出してくる小説家志望の隣人・栗田を容赦なく巻き込んで新生活スタート。栗田にやさしく接する八田ちゃんにもやもやするモモは、初めて抱く感情に戸惑う中、生き別れの母が現れ衝撃の出生の秘密が明らかに!?

こんな感じね。

前半はとても微笑ましい、後半はドロドロな展開を迎える実にはらだ先生らしい内容になっているわね・・・。

新キャラが2人いるわ。

隣人の栗田ことクリちゃん。

それとモモの母親、通称モモ母。

この2巻はこの2人なくしては語れない内容になっているわね!

感想

さっきも言ったけど、この2巻から新キャラが2人追加されているのよね。

モモ母とモモの隣人のクリちゃん。

モモ母に関してはまあ・・・、モモの生き様を見ていれば色々とお察しかと思うんだけど、問題はクリちゃんよ。

キャラクターの簡単な紹介をはらだ先生作成してくださっているんだけど

この地味なルックスよ。

一瞬、ほんの一瞬だけどさ、時が止まったわ。

こんな感じになっちゃった。

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ところがよ?

さすが2巻のキーパーソンなだけあるわ。

なかなかどうして・・・良いお出汁が出てるキャラだこと・・・!!

クリちゃんはモモの隣人で、既に面識があった訳じゃないのよね。

ヤタちゃんとモモのセックス音がうるさいというクレームから密接に物語に絡んでくるのよね。

こんな繋がりから主人公格と同等レベルに扱われるなんて・・・。

改めて考えると本当にBLって凄いわよね・・・ゴクリ。

ま~でも本当にこの子は良くできる子だわ!

進行状ツッコミ役が主になってくるんだけど、特に物語の転機となる部分においては欠かす事のできない存在となっている。

そんなクリちゃんの序盤のセリフがこちらです。

「なんで僕・・ホモ・・。あの言い方はよくないんだっけ?ゲイの性交渉について聞かされてんだ・・・?」

 

どっちも差別用語だっつーの!!

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さっきまでクリちゃんめっちゃ褒めてただろうがよ!!

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ツッコミ・自虐ネタ、共にレベルが高いだけでなくこういうパンチの利いたセリフもブッこんで来る良キャラ。

伊達にメガネはかけてないわね・・・!

 

そんでアタシの大好きなヤタちゃん。

ほんに男前やでぇ・・・ペロペロ。

ツッコミという役割をクリちゃんに委ねている為

「あれ?ヤタちゃん今作やることなくね・・・?」

って心配になったけど、大丈夫安心して欲しい。

相変わらずの聖人君子ぶりがいかんなく発揮されているわ。

この王子様みたいな生き様、見習いたいものである。

相変わらず発展シーンでは野獣なんですがね!

だがそれがいい。むしろいい。

え?モモ?

あ~・・・相変わらずですけど、何か?

 

しっかしでもまさか作中で『小説家になろう』が取り扱われるとは思わなかった。

通称『なろう』ね。

あんまり女性で読んでる人はいないかな~?

ラノベ路線だもんねえ・・・。

絵描きの人のピクシブみたいなもんなんじゃないかしら。

あんまりピクシブ知らないんだけどさ。

アタシその『小説家になろう』から誕生した『ログ・ホライズン』っていう小説めっちゃ好きなのよね。

NHKでアニメ化もしたのよ。

すんごい面白いし、考えさせられるのよね。

残念ながら作者、脱税で捕まっちゃったけど。

経済について描こうとしていく時に、テメーが経済関連で捕まってどうすんだよって話なんだけどひとまず置いておくわ。

 

ここではクリちゃんが『なろう』で執筆している訳なんだけど、このクリちゃんの作品にヤタちゃんがめっちゃハマっちゃってさ・・・。

ここの場面なんか完全に『やたくり』。

めっちゃ楽しそうにしてて、モモの入る隙間がない。

やっぱ本当に漫画が上手よねぇはらだ先生。

それはそれでありっちゃありかなとも思えちゃったもの。

 

腐女子諸君!氷太はヤタちゃんとクリちゃんによる

薄い本を心よりお待ち申し上げておりますぞ☆

「AA やる夫 やらない夫」の画像検索結果

 

ただこの2巻で主に描かれていくのが『モモの心情の変化』なのよね。

ここにも変化は見えるのよ。

嫉妬っていうね。

これはニヤニヤせずにはいられない。

ヤタちゃんの包容力のおかげで、モモがどんな事をしたとしても微笑ましく見れるのもそうだけど、モモVSクリちゃんという静かな火花を散らしているのが堪らないのよ!

ここを超えると今度は『モモクリ』が始まるんだけどもね。

あんまりネタバレしちゃいけないねせやね。

どんだけ微笑ましいBL漫画なのよこの2巻は!!

 

・・・と思いきや。

モモ母の登場でそんな微笑ましい空気が一気にダークになる。

モモVSモモ母の展開を迎えていくんだけど、ガチ過ぎて指先が震えてくるくらい迫力に溢れているわ。

そんな場面に居合わせるクリちゃんの場違い感を考えると胸が痛いわ・・・。

ただそれ以上に自虐ネタが面白過ぎて、片腹も痛い。

こういう愛憎劇って、どんな内容なのかっていうのはそんなに重要じゃないのね。

いかにどう描くか、それだけでこんなに違ってくるのかとさえ思えた。

こんなに重く、暗く、キャラクターの一挙一投足に注意して読み進めた漫画アタシ初めてかもしれない。

常に心臓がドキドキする。

飲み込まれるような圧力があるのよ・・・。

明かされる事実、そしてその事実と向かい合う時にモモに変化が生じる。

この変化は弱さとも取れる。

けれどもより人間らしい感情を手に入れるのよね。

ここに至る過程、注目して欲しいわね。

っていうか多分注目せざるを得ないか・・・。

圧倒されるような描写だもんな・・・。

本当にモモにヤタちゃんがいて良かった。

1巻でも勿論そう思ったけれども、1巻を遥かに超えてそう思ったわ。

 

・・・あ、あと1巻で須田が嫌いだった人!

最後に須田のお話もあるんだけど、少しスカッとするかもよ!

「ざまあ aa」の画像検索結果

って感じね。

まとめ

ゴメン、3巻で一体何を描くの?と問いたい程に濃い内容になっているわ。

1巻で「う~ん・・・」ってなった人も、2巻読んでみ?

もう全ての面において1巻を凌駕してるから!

 

大変美味しゅうございました!!

 

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