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【感想】『大人すぎるマイラバー/じゃのめ先生』―少年はやがて大人の恋をする―

みんなみんな大人になっていく――

評価/オススメ
見所・内容をザックリ言うと
  •  ブラコン兄貴と大人びた元同級生の話
  •  学生と社会人の違いを主として恋愛に絡めていく
  •  孤独や焦燥感を描く等、恋愛以外もバッチリと見応えがある

 

こんばんは、氷太よ。

今日はじゃのめ先生の

『大人すぎるマイラバー』 

を頂いていくわね!

はて?

じゃのめ先生って何か漫画前に読んだような・・・?

と思って調べたけど気のせいだったでござるよ。

何でだろう・・・何かで見たような気がするんだけどな~・・・。

この漫画、兄弟愛が1つのテーマになっているのかしらね。

アタシ、兄貴2人居るんだけどさ。

小・中学生の時、よくカツアゲされたっけかな・・・。

マジでどんな兄貴だよ・・・って感じよねぇ・・・。

デスノート拾ったら絶対書いてるわね、うん。

だから描かれるであろう兄弟愛と、そこから生まれるそれぞれの恋愛にちょっと期待してるの。

 

あらすじ

最愛の弟に彼氏ができた!! とりあえず、その男一発殴る! 過激派ブラコン兄・ムロは、高校からの親友・安吾に怒りをぶつける。だけど、安吾は「過保護すぎ」と大人な対応。結局ふたりで弟の高校に乗り込んだけど、見たことがない表情を彼氏に向ける弟に何も言えず……。弟も、安吾も、俺だけを残して大人になってくんだ……!! 寂しさと焦燥に駆られていると突然、安吾がキスをしかけてきて!?

こんな感じね。

弟がホモだったっていう部分を通り越して、彼氏ができたっていう部分を問題としているのね・・・。

なるほど。

兄弟間でカミングアウトは既に済んでいるという事か。

アタシ1組だけ知り合い居るのよ。

兄弟揃ってホモっていうね。

ただその2人も、全然お互いにそういう話してなくってある日ばったりゲイバーで遭遇しちゃったそうよ。

さすがにそこから兄弟間の恋愛には結びつかなかったようだけど・・・。

っていうか現実にマジで兄弟でデキているカップルって存在するのかしら。

 

感想(ネタバレ有り)

なんだこの物語・・・。

全然感情移入できない。

序盤の中途半端な体育会系な要素・薄ら寒いノリがちょっと読んでて辛いわ。

つーか敬語使うのか、使わねーのかハッキリしろや!!腹立たしい!

愛嬌ある後輩ならタメ口でも可愛いな~って思うけど、頼りがいのない先輩と只の陰鬱とした後輩の組み合わせだから全然萌える事もできない。

先輩・後輩の関係性を描いているとは全く言えない。

必要性すら感じない。

もうちょっとリサーチして描くべきでは?

オカマとはいえ、元体育会出身のアタシから見るとゾワゾワしちゃってダメだわ・・・。

もうこの時点で男性にはオススメできない漫画だなって臭いがプンプンする。

そしてこの後輩に盛り込まれたラバーフェチという設定は、個性的で中々良いアイデアだと思ったけども前言撤回。

後輩の家に行って、全身ラバースーツを着用している先輩。

「いつのまにこうなった・・・?」じゃねえよ。

あーもうあり得ない。

何だこの流れすら作ろうとしない物語は・・・。

この漫画801本なんですか?

ハイ案の定、先輩ホモでもないのにエロい事されてても拒絶しない。

久しぶりにタブレットをブン投げたわ。

 

そしていつの間にか、こういう行為が日常となってしまった2人。

ここらへんで敬語が完全になくなっているのは理解できるわ。

もう只の先輩・後輩の関係じゃなくなった訳だしね。

うん、ここからアタシもこのモヤモヤを取っ払って冷静にレビューしていかなきゃね。

氷太、ガンバ!(棒

 

そしてさっそく学校のトイレでやらかす2人。

これは801本なんだと言い聞かせて読んではいるけども辛い・・・。

はやくサンプルのお兄さんの方のお話に行きたい・・・!!

つーか後輩君よ、お前の髪型一体どうなってんだよ?

なんて考えていたら、思いのほか心理的な話になっていく。

自分とこの後輩は一体どういう関係性なのかと悩む先輩。

そして自分は一体どういう感情を後輩に抱いているのか迷う。

 

あ・・・ちょっと面白くなってきた。

やっと先輩が先輩らしい機能を果たすようになってきたわ。

テメエ仕事が遅すぎんのよ!!

ここからちょっと甘くてキュ・・ンとなる部分あるけど、マイナス点多すぎて全然オススメできないわ。

辛うじて先輩が可愛いかな~って思えないくらいのレベルで、後輩君のキャラに至ってはアタシにとっては完全に論外。

 

は~失敗したな~・・・とペラペラめくってたら。

タイトル『大人すぎるマイラバー』の文字が出てくる。

 

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やだ・・・アタシ!!

表題作かと思って短編レビューしてたんかい!?

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ちょっと待ってちょっと待って!!

普通は表題作が1番目に来るもんだろうがよ!!

あらすじ読んでたハズなのに、完全に固定概念に捕らわれてたわ。

ゴメン、今までの文章は脳内で消去して頂戴ませ。

 

えーと・・・どうしようかしら!!

とりあえず登場人物からいくわね!

登場人物

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ムロ(表紙右)×受け

弟が可愛くて仕方がない兄貴。

少し内面が子供っぽい学生。

同級生だった安吾とは気心しれた仲。

安吾(表紙左)×攻め

高校を卒業し、職人の道を選んだ社会人。

忙しいながらも常日頃からムロを支えている。

昔から大人っぽく、どこかしら余裕を醸し出している。

 

感想(ネタバレ有り) 

今度こそ!今度こそ頼むわよ、じゃのめ先生!

 

弟(1作目の先輩)の首筋にあるキスマークの跡を見つけてしまった事から物語は進んでいく。

最初の短編と同じ人が描いているとは思えない程、高クオリティ。

弟の高校生活の謳歌を応援したい一方で、弟の彼氏をブン殴りたいと考える極度のブラコンのムロと、背中を押すように応援し、助言し、ムロを理解し支えようと安吾の組み合わせが凄く良いわね。

何度も言って申し訳ないけど、本当に最初の作品描いた人がこの表題作描いているの?

この少年らしさと大人の要素が混在した、親友同士の描き方がとても秀逸なんだが・・・。

時折挟まれる安吾の愛おしそうな表情がたまらん!

 

そして安吾の提案により、弟の彼氏に会いに学校に行くムロ。

弟に「彼氏連れて出てこい」とラインするがデロリンという音と共に返ってきた返信がシンプルでお茶吹いたわ。

ギャグ要素もそれなりにある漫画なのね。

 

そして結局諦めて帰路に着くムロ。

途中、安吾の働いている様子を見てセンチメンタルな気持ちに・・・。

今では自分の周りに居るのは安吾しか居ないのに、何故だか安吾が大人で遠くに行っているように感じてしまう。

 

なるほどね・・・。

安吾視点では何が描かれていくのか察しは付いてはいたけれど、ムロに関しては弟の彼氏っていう要素だけじゃなく、こういう繊細な感傷も描かれていくわけか・・・。

もう1回だけ言わせて。

1番始めのクソみたいなクオリティは何だったのか・・・。

完全にアタシ好みの物語。

BL要素を抜きにしても、凄く男同士に着目した物語よコレは・・・。

安吾を説得し、学校に忍び込むムロ。

そこで見る、弟の幸せそうな日常。

自分は変わらないまま皆、皆大人になって行く・・・。

ここの描写神がかってるわ――!!

ヤマシタトモコ先生チックだけど、いきなりの描写だから凄いイイ・・・震える!!

 

だけどお宅の弟さんね・・・。

ラバースーツ着せられていつも犯されてるんですよ・・・!

って言いたくなったのはアタシだけじゃないはず。

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・・・・今スゲー良い所なんだよ引っ込んでろ!!

 

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この後の安吾が超絶カッコイイ!!

アタシお尻使ったことないけれど、この安吾になら抱かれちゃってもいいわ!!

本当にドキドキさせてくれるわ・・・。

心臓がバクバクする。

アタシもこういう男でありたい・・・。

相手に献身的で、一生懸命で、情熱があってさ・・・。

赤面している安吾のこの熱意と言ったらもう・・・。

 

どんなアイスクリームも一瞬で溶けちまうよ!!

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このワザと見切れさせて表情を見えなくさせてるっていう技法が素晴らしい!!

この1話目の最後も素晴らしいんだけど、正直アタシ的には「ここが山場かな~」と思ってたのよね。

なんてことはない。

その後もずっと山場でした。(小並感

この微笑ましさは多分ね、『それに名前をつけるなら』が好きな人はハマるわよ、絶対にハマる。

 

その後起こる痴話喧嘩、約束する将来。

そして愛を感じさせる発展シーン。

全てが最高でござったよ・・・・。

 

まとめ

大人というラインを逸脱せず、最大限にまで甘く描いた表題作。

文句なしの名作!!

・・・と言いたい所なんだけど、始めの作品がクソ過ぎてな~。

でもやっぱ表題作がすんばらしいので評価を相殺してもオススメのレベルかな。

表題作に関しては、心の底からご馳走様でしたと言いたい。

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