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ヘブンリーホームシック / 京山あつき 【感想】

今回頂く漫画
この本の評価 【名作】
ストーリー
(4.5)
読みやすさ
(5.0)
描写・美しさ
(5.0)
発展シーン
(5.0)
総合評価
(5.0)

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「ここは日本じゃない、イギリスだ——」
内容をザックリ言うと
  • イギリスで孤独に耐えながら暮らしていた2人の話
  • ノンケ設定だけど、実にリアリティのあるBL展開
  • 周りの冷たさ、2人の暖かさが伝わる優しさに満ち溢れている

氷太

こんばんは、氷太よ。今日もBL漫画をぶった斬っていくわよっ!

今日は京山あつき先生の『ヘブンリーホームシック』を頂いていくわね!

この漫画、メールでリクエスト頂いた漫画よ。

ルイさんありがとう、今度アタシのお尻好きに使ってくれて構わないわ。

フィストファックは止めなさいっ!!

 

ホームシックってアレよね。
孤独になってモゾモゾしてお家に帰りたくなるアレよね。

 

ちょっとその現象、アタシには分からねーわ・・・帰りたくねーもの。

え?お正月は帰省しないのかって?

私はこの町に残るわ。(震え声

 

それにしてもホームシックにヘブンリーっていう単語が付くなんて。

一体どんな物語なのかちら・・・。

ヘブンリーホームシック レビュー

あらすじ
“好き”だけで、触れたわけじゃない。元同級生の異国もどかしラブ。

「ねえ、オレらゲイなの?」

イギリスで再会した元同級生の太田(おおた)と行貞(ゆきさだ)。ホームシックで参っていた2人は足を絡め、腕を抱き、ひざ枕を許したり……。その行為はしだいに心も浸食し、互いに離れがたい存在になっていた。

ある夜、ベッドですり寄って来る行貞にたまらなく愛しさがこみ上げた太田は、強引にキスをして、衝動のまま欲望を押し付けるのだが──。

非日常に揺れるエロティック・異国ステイ。

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登場人物

太田(表紙左)
ヨーロッパに単身赴任したものの、1か月に限界に達してしまう。大らかで優しい性格
ユキサダ(表紙右)
かつての太田の同級生。途方に暮れている姿を見かけ声を掛ける。太田よりもイギリス生活は長い。

感想

なるほどねー・・・凄い切り口で描いてくるわねこの人・・・!!

仕事でイギリスに行っている2人による、孤独と暖かさの物語なのよ。

不慣れな生活、通じない言葉、誰も知り合いのいない土地。

正に異国ね、そこで生活している2人のボーイズラブなのよ。

 

この漫画で問われるテーマは1つ。

孤独を埋め合うその感情は、愛と言えるのか?

ここなのよねぇ・・・。

 

だからその前提として、イギリスを舞台として孤独を演出する必要があるんだけど・・・。

実際に海外で長い事過ごしていた経験の有無で評価が大きく変わってくるかもしれないわ。

アタシは勿論経験ないわ、でも1つだけ疑問に思った事がある。

うどんが手に入るのに、豚の薄切り肉ってそんなに手に入らないもんなの?って。

 

もしかしたらそういう設定に関しては、突き詰められていない部分があるかもしれない。

でも、そこを前提とした孤独感・身を切り裂くような冷たさの演出。

同じような境遇のかつての同級生と出会い、心を暖め合う様子。

ここは素晴らしいとしか言いようがないわね。

この優しい絵柄にほんとマッチしてるわ・・・。

 

コレ、並みの作家さんでは描けないと思うのよ。

自分の家にユキサダが泊ってくれるというだけで、涙を流す。

いっぱい話を聞いて貰おうと、シャワーを急いで浴びる。

ユキサダの前で堪えきれず、また涙を流す。

 

コレ、文字で書くとただの情緒不安定な奴としか伝わらないだろうけど、違うの。違うのよ。アタシの表現力不足なだけなの。

2人共、もう孤独の限界に達しているのよ。色々な意味での温もりに飢えてしまっているの。

だから今まで男を好きになった経験のない2人でも、触れ合いながら一緒に寝るのよね。

 

凄く流れが自然なのよ、こりゃノンケでもBL展開になるわって納得できるの。

いつもならアタシ今よっ!そこぉっ!くんずほぐれなさいっ! とかクソ下品な考えするんだけど、今回はどうにもそういう気持ちになれないわ。

一見ほのぼのとした空気感なのよ?

でも根底にある部分を考えると実に重たさのあるヒューマンドラマなの。

 

多分ジワジワジワジワと、距離を進めて行くんだろうなと思ってたのよ。

発展シーンは後日談でサクっと描かれるパターンかと思ってたのよ。

悲報 太田氏、嫌がるユキサダを押し倒し行為を催してしまう。

 

ここ、絶対にこう思うわよ。

「えっ!?・・・いいの?・・・オイオイ・・・え・・・いいのそれ?あ・・・凄い気持ち良さそう。

この作家さん上手い、発展シーンの描き方が上手いわ!

 

ただここからが物語の本質のテーマ。

「この気持ちは愛なのか?」とユキサダは葛藤するようになり、距離を置くようになってしまうのよね。

そして太田はその距離を埋めようと、孤独に負ける事なく奮闘していく事になる。

アタシにはこの太田の気持ちが凄く分かるの。凄く胸が痛くなるのよ。

 

まとめ

真夜中に清みきった水の中で泳ぐ魚のような物語ね。

激情のようなものが一切ないのは少し残念だけど、静かに柔らかく孤独と温もりを描いた漫画。

決して背伸びする事のない、等身大の映画のワンシーンのような演出も凄く胸を打ってくるわよ!

氷太

ご大変美味しゅうございました!
今回の漫画 【名作】

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