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三村と片桐 / 倫敦巴里子 【感想】

今回頂く漫画
この本の評価 【名作】
ストーリー
(4.5)
読みやすさ
(4.0)
]描写・美しさ
(4.5)
発展シーン
(3.0)
総合評価
(4.5)

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「お前はどうせあの約束も忘れてるんだろ——」
内容をザックリ言うと
  • 高校時代から付き合っている熟年カップルのお話
  • 良かれと思った行動から別れの危機にまで発展してしまう
  • 収録されている短編も傑作揃い

氷太

こんばんは、氷太よ。今日もBL漫画をぶった斬っていくわよっ!

今日は倫敦巴里子先生の『三村と片桐』を頂いていくわね!

 

それにしてもお名前が鬼難しい作家さんね~、一体何て読むのかしら?

ペロ・・・この味は『ろんどんぱりこ』・・・!!

なんてね。ちゃんと丁寧にほぐしながらググって調べたわよ。

 

この漫画のちょっと変わっている所は物語の初まりの時点で付き合って14年目を迎えているという部分ね。付き合うまでの過程よりもそれだけ長い時間付き合うとどんな事が起こるのか?

そういった部分に重きを置いたストーリーになっているわ。

 

三村と片桐 レビュー

あらすじ
同棲中の三村と片桐は交際14年、もはや夫婦のような間柄。恋のトキメキもなければ夜の営みもめっきりご無沙汰の日々。アラサーになり、このままでいいのか……と悩む三村に対して、片桐はのんきなもの。三村にもちあがった合コン話にも「楽しんでこいよ色男!」(ニコ^_^b)と余裕の表情。ついに三村の堪忍袋の緒が切れて……!? 倦怠期(!?)リーマンカップルのすれ違いラブほか、人気の「長生きにゃんこ」シリーズも収録!

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登場人物

片桐(表紙左)×攻め
大雑把で朗らかな性格。三村とは高校時代に告白しそれ以来の付き合い。
三村(表紙右)×受け
もはや出来の良い奥様。現在の生活に不満を感じてはいないが、不安を感じている。

感想

結婚式でお嫁さんに逃げられた人との話『カーテンコール』。高校生の付き合ってるのか付き合ってないのか微妙な距離感を描く『つれない2人』。猫と人間の恋模様を描く『ネコじゃダメですか?』『ネコじゃいやですか?』。そして表題作の後日談。結構短編が収録されているのね。

 

アタシは短編は好きじゃなくって、表題作で丸々1冊満たして欲しいと思うタイプなのよねぇ。だって表題作が気になったから読んでるわけでさ。いきなりどこの馬ともしれない奴らがチュッチュし始めると「いきなり出てきて好き勝手な事言ってんじゃねーよ!」ってなっちゃうのよ。

 

もうBL読むの止めちまえよ!て感じよね。

 

へへ・・・正論過ぎて膝も肘も笑ってやがる・・・!!って普段ならガクガクしている所だけど、この漫画に収録されている短編はどれも傑作レベルのクオリティを誇っているわ!あ・・・ウソ、『ネコじゃいやですか?』だけBLっていうよりも男同士の少女漫画の香りがキツくてそんなにだった。

 

『カーテンコール』は登場人物のやり場のない気持ちが溢れ出ていて、読み切りの物語とは言えないようなクオリティ。結婚式当日にお嫁さんが逃げ出すのよ。そしてその弟とBL化していくんだけど衝撃的な事実が後半判明する。いやもうこれ一気にライフ0になるわ!

 

でもアタシ的には『ネコじゃダメですか?』が1番かなぁ・・・。好きな人にだけは猫に見えているって話で、猫側の切ない気持ちが描かれるんだけどそれが霞むくらい相手の人の周りの人達が良い人そうでクソで、めっちゃ切ない。よくもまあこんな事言えるもんだわ・・・。アタシ、この場面に出くわしたら3日間くらい寝込む自身ある。

 

さて、じゃあ表題作をレビューしていきましょうかね!付き合って14年のベテランカップルのお話なのよね。熟年夫婦あるあるをBLに置き換えて説明してくれてるような物語になってるのよ。旦那・奥さんの役割がこれほどハッキリと日常に反映されている組み合わせって珍しい。でも何だろう・・・だからこそ読んでて凄く敗北感が味わえるような内容になってるのよ・・・うん。

 

クリスマス前に読むもんじゃない。
漏れなく死にたくなってくるわよ\(^o^)/

 

リア充・・・余りにリア充過ぎる・・・!14年も付き合うと・・・っていう話だったから、てっきり冷めた関係なのかと思いきやめっちゃラブラブやないかいっ!!会社も違うのに一緒に昼食を採るとか何なのよ!絶妙なタイミングで七味唐辛子渡してんじゃないわよ!

 

やはり人間慣れてしまうものなのか、14年も経つと幸せである事が麻痺しちゃうのね・・・。そういう微笑ましい2人のやりとりは、もはや三村にとっては当たり前の日常で刺激のない時間に過ぎないのよね。あまつさえ・・・あまつさえこんな事までほざきやがる・・・!!

 

三村「ダラダラと付き合い続けてお互い立派にアラサー。本当にこれでいいのだろうか」

 

 

三村「本当にこれでいいのだろうか」

 

 

こ・・・このアマ!言わせておけばいけしゃあしゃあとそんな事ほざきやがって・・・!!バカじゃないのそれでいいに決まってんじゃないのさ!こちとらもう10年!10年もお相手居ねーんだぞ!?お前らみたいな関係を夢見て、毎日毎日血ヘドの出るような努力してんだよ!!

 

 

血反吐出るような努力って・・・一体具体的に何をしてんの?

 

それは・・・その・・・
ヨーグルト食べたり・・・とか?

 

まあ本人は本人で葛藤があるんだろうねぇ。14年付き合うと何が起こるのか?テレパシーが使えるようになるは目ん玉出そうになったけど、刺激がない日常とかめっちゃ感覚の空くセックスとか、色々問題があるのねぇ・・・。「離婚が頭を過ぎる熟年夫婦」の典型例みたいな感じなの。

まあ何をしてても幸せオーラを纏っている2人なんだけど、人の気持ちのすれ違いって本当に怖いなって思い知らされた内容でもあったわ。例えば片桐は片桐で三村を愛してやまないの。だから夫婦円満の秘訣を聞いて、その通りに行動するのよね。でも三村はそれを知らないから、激オコプンプン丸(死語)になっちゃうのよね。

 

この漫画BLだけど、男と女の難しさを描いているようにも思えるの。男にしたら「オレめっちゃ良い事言ったわ!」って思ってても、それが女性側からすると「別れの引き金」になりかねないのよね。怖い、怖いな~。良かれと思ってした事が全部裏目に出てしまうってのが怖い。そんな対比の部分すら微笑ましいのは、やはり2人には確固たる愛があるからなのかしら。

 

まとめ

熟年ホモカップルのすれ違いを覗き見しているような物語。初々しさのある初めの頃と比べると、かなりスレてる感じはするけれど・・・。でも姿形が変わっても、変わらないものもあるのね——。絶賛独り身中には堪えるけれども、何だか大事な事を学べたような気がするわ。

氷太

大変美味しゅうございました!
今回の漫画 【名作】

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